社会人になったばかりの若い方で、こういう↑ 悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。
すごくよく分かります。
私自身は学生時代、しっかりと考えるということをしてきませんでした。
大学は一応旧帝大ですが、勉強が得意なのと考えることができる、というのは少し違います。
大学を卒業し大企業に入社してから、自分の思考力がいかに足りないか? 思い知りました。
私の仕事はエンジニアでした。
エンジニアの仕事も他の職種であっても、仕事には考えることが不可欠です。
思考力を鍛えるべきです。
そして、思考力は日々の訓練で確実に鍛えられます。
目次
思考力を鍛えるべき! 大企業の仕事に思考力は不可欠
どうやって考えればいいのか? 分からないという前に、まず考えるということがどういうことか分からない人もいると思います。
仕事で必要な「考える」というのは、論理的に考える力のことです。
論理的に考えるというのは、「こうだからこう」と結果と原因を理屈で整理することです。
仕事ができる人は、ほぼ例外なく論理的思考力があります。
大企業だと以下のようなシーンで、思考力がモノを言います。
・顧客に報告するとき
・上司に業務計画を説明するとき
・他部署とミーティングをするとき
・問題の真因を突き止めるとき
・報告用の資料を作成するとき
・実験を行っている最中(エンジニアの場合)
・
・
このように↑、仕事のほぼすべての場面で思考力が必要です。
例えば、上司に業務計画を説明する場合
考えてからでないと、説明の流れがめちゃくちゃになってしまうので、上司がスッと受け取れません。
また、上司から質問されるであろうことも想定して答えを準備しておいた方が良いでしょう。
上司からちょっと突っ込まれただけで答えられないと「コイツちゃんと考えてないな」と思われてしまうからです。
私も新人の頃、上司に業務計画を説明している際に「これは何でだ?」「これは何でだ?」と何回も突っ込まれました。
聞かれる度にしどろもどろになったり、何も答えられなかったりして怒られたのを覚えています。
仕事というのは、単純作業をやる時以外は、常に論理的に考えることが必要なのです。
以下のようなことを行うことで、思考力は鍛えられます。
●紙に書いて整理する
●情報を積極的に仕入れる
●周囲をよく観察する
●金額、数値を暗記する
●毎日日程を確認する
●思考力が高い人の真似をする
なぜを5回繰り返して深堀りする
聞いたことあるフレーズかも知れませんが、まずはこれです。
何にでも理由があるので、それをとことん深掘りするという意味です。
例えば次のような感じにです。
なぜ?
↓
●売上が下がっているから
なぜ?
↓
●4月に他社が模倣商品を発売したから
なぜ?
↓
●当社の商品構造を真似されたから
なぜ?
↓
●特許で守る範囲が狭かったから
上司に何かを説明するときは、事前に自問自答しましょう。
自分が言いたいことの理由が何か? 聞かれたら答えれるようにしておくのです。
上司は必ず理由を知りたがるからです。
私は、このように理由を考えてから上司に報告するようにしたら、それまでよりも突っ込まれることが少なくなったことを覚えています。
他部署との打合せでも、顧客への報告でも何でもそうです。
事前によく深掘りしておきましょう!
紙に書いて整理する
自分がどう考えるのか? 思考を整理するためには紙に書き出すのがベストです。
ただ頭の中で考えるよりも
●文字
●図
●矢印
などを使って、見えるようにしながら考えた方が、より自分の思考がはっきりとします。
私は、毎日いらなくなった資料の裏に書き出していました。
そして、時には上司と話すときにその紙を見せながら話しをするようにしました。
情報を積極的に仕入れる
積極的に情報を仕入れることも大事です。
情報は考えるための材料になるからです。
例えば、当時私がいた部署の中で月曜日になると、部内の各課の週報が展開されていました。
それを読むことで、他の課が今どういう状況か? ざっくりと分かりました。
そうすると、この先自分に関係してくるであろう仕事を予測することができましたし、一緒に仕事をしている他の課の状況を考えることができました。
他には、喫煙室の中とか色んな情報が飛び交っています。
室長や部長のような偉い人が、部の方針や人事について話していたりもするので、鮮度の高い一次情報が取れます。
そして、自分の仕事に影響するようであれば、どうするか考えるのに役に立ちます。
入手した情報を元に色々と考えることができるものです。
若いうちにそこまでやるのは大変ですが、逆に言えば会社に入ったばかりの人は殆どがそこまでやっていないからチャンスです。
周囲をよく観察する
会社に入ったばかりの頃は、自分の仕事だけでキャパがいっぱいで、なかなか周囲に目を向ける余裕はありません。
しかし、周囲をよく観察することは大事です。
自分に直接的に関係が無いことでも、周囲で起こっていることはよく観察するようにしましょう。
見たこと・聞いたことがどこかで役に立ったりするからです。
例えば、電話で声を荒げている人がいたらその会話をよく聞いて相手も把握しておきましょう。
そうすれば、自分が後でその相手と絡むことが来たときには、事前に対策を立てれます。
金額、数値を暗記する
大事な金額や数値は、おおよそではなくしっかり覚える必要があります。
大小関係など頭に焼き付けなければならないこともあるのです。
そういうものを暗記していないと、思考することができないこともあるのでしっかり覚えましょう。
毎日日程を確認する
仕事の全体日程や自分の業務日程を毎日確認すると、期限が迫っているものが分かります。
刻々と変わる状況の中で、再度計画が必要だったり、いらなくなるようなこともあるので、都度考えなければなりません。
思考力が高い人の真似をする
できる人は皆思考力が高いです。
そういう思考力が高い人が日頃何をやっているか? よく見るようにしましょう。
思考力が高い人の行動には、ヒントが隠されているからです。
そして、真似しましょう。
私もできる上司の下についたとには、とにかくその人のやることを真似るようにしました。
先に書いたことのいくつかはその人の行動を見て学んだことです。
思考力を磨くのに適した本
さて、思考力を中心に鍛えるべき! とお話ししていますが、そのために役立つ本を紹介します。
細谷功氏がフェルミ推定について書かれた本が目からウロコでした。
フェルミ推定というのは
実際に調査するのが難しいようなとらえどころのない量を、いくつかの手掛かりを元に論理的に推論し、短時間で概算すること
です。
例えば、日本国内に電柱が何本あるか?
と聞かれて、正確に答えることは無理でも、限られた情報と仮説から答えを導き出すことをします。
エンジニアの仕事では役に立つことですし、他にもビジネスで役に立つシーンはあるでしょう!
必要なのは正に思考力です。
それを鍛えるキッカケになる良書ですのでおススメです。
まとめ
仕事には考えることが不可欠なので、思考力を鍛えるべきです。
そして、思考力は日々の訓練で確実に鍛えられます。
大企業に入ったばかりの方は、今日お話しした内容を参考にして、日々考える訓練をして頂きたいです。
上司から「もっとよく考えて仕事しろ!」と言われました。
しかし、どうやって考えればいいのか? 分かりません。