それに、「忙しい」って格好悪いことだと思います。
私は、8年間大企業(大手メーカー)でエンジニアとして勤務した後、辞めて現在は家業を営んでいます。
この記事では、なぜ私が
仕事が「忙しい」を口癖にするのは格好悪いこと
だと思っているかお話しします。
目次
仕事が「忙しい」を口癖にするのは格好悪いこと
大企業時代に新入社員研修で言われたこと
私は、社会に出るまでは「忙しいことは格好いいこと」だと思っていました。
まぁ、学生は基本的に時間があるので忙しいも何もないのですが、予定が詰まっていることには充実感を感じたものです。
皆当たり前のように言う「忙しい」という言葉について、考えるきっかけを与えられたのは、会社に入ってすぐの新人研修のときでした。
新人研修の最初の1ヶ月間は、教室で社会人の基礎講座みたいなものを座学で受けました。
大企業で同期が160人ぐらいいたので、いくつかのクラスに分かれており、各クラスに人事部の担当者が担任として付いていました。
私がいたクラスの担任(当時30歳過ぎだった人)が、あるとき「忙しい」という言葉についてお話しされたのです。
忙しい理由は自分が仕事を管理できていない証拠だからです。
仕事ができないことをアピールしていることになるのです。
それに「忙しい」という字は、心を亡くすと書きます。
自分の心が死んでいる状態はいいことではないですよね。
この人も昔上司に言われたことだとは言っていました。
当時の私はこんな捉え方もあるのか!? とかなりの衝撃を受けました。
社会人生活の最初にクラス担任から聞いたこの話が、自分の心に強く刻まれたのでした。
そして以後「忙しい」という言葉に敏感になったのでした。
「忙しい」が口癖な人ほど本当は忙しくない
入社して研修が終わったら同期は一斉に各部署に配属されました。
たまに寮で同期に会うと皆口をそろえて「忙しい」と言っているのです。
・月残業時間が50時間超えた
・休日出勤している
・部署の中で一番大変な仕事をしている
など、口々に忙しいアピールをしているのを見ると、「何だかなぁ」って思いました。
忙しいアピールだけならまだいいのですが、「お前がいる部署は暇そうでいいな!」みたいなことを言う連中まで出てきました。
まぁ、そんなストレートには言いませんけど、そう言いたいんだろうなっていう。。
自分は新人研修のときのクラス担任の話しが頭に焼き付いていたので、「忙しい」という言葉は使わないようにしていました。
だけど、敢えてその言葉を使うならば、私も忙しかったですよ。
忙しい自慢をしてくる他の同期と同じかそれ以上の残業をしていましたし、刻一刻と状況が変化する仕事内容だったので。
でも、実際に忙しくたって「忙しい」と口に出すことはしませんでした。
「仕事どう?」って聞かれれば「普通だよ」って答えるようにしていました。
意地でも口に出すまいとしていました。
それに、忙しいアピールが強い人ほど実はそんなに忙しくないことが分かります。
周りに流されてやる必要がない残業をしているとか、惰性で夜中まで仕事をしているように思えて仕方がありませんでした。
本当に忙しいんだったら、忙しいアピールを30分も1時間もしている余裕は無いはずです。
少しでも身体を休めるなりした方がいいんじゃないですかね。
「忙しい」を言葉に出さない
社会人だったら、仕事の予定が詰まっているのは当たり前の状態です。
にもかかわらず、「忙しい」が口癖の人は大げさに言っている場合がほとんどです。
私は、事実はどうであれ言葉に出すのだけは絶対に嫌だと思っていました。
ですので、周りがどれだけ「忙しい」と口々に言っていても自分は「普通」を貫き通しました。
家業を営んでいる現在もそこは変わっていません。
本当に仕事ができる人は帰るのも早い
私が知っている人で、一人超人的に仕事ができる人がいました。
その人はいつも朝早く会社に来ていました。
そして、退社する時間も人よりも早かったです。
いつも実質、定時間分(8時間労働)しか会社にいませんでした。
早く帰って何をしていたかというと、子供をお風呂に入れていたようなのです。
そもそも能力が高い人でしたが、人と出社時間を少しずらして仕事に集中できる時間を確保するなどの工夫をしていたのです。
子供が小さいうちは、一緒にいる時間を長くすると決めていたようですよ。
それを聞いて、すごい格好いいって思いました!
周りの「忙しい」に流されることなく、自分時間で仕事をできる人は理想的ですね。
まとめ
「忙しい」って格好悪いことだと思います。
私は、社会人になったばかりの頃に、そう植え付けられました。
事実はそうであっても、せめて口には出さないようにしたいものです。
学生時代の友人も、たまに会うと「忙しい」と言っている人が多いです。
自分は彼らほど忙しくはないので、取り残されたような気がして、ちょっと不安になってしまいます。