大学の研究と企業の研究の違いは?【理系の大学生・大学院生必見】

今理系の大学院生で、メーカーに内定が決まっています。

大学の研究と企業の研究の違いを知りたいです。

こういった要望↑ にお応えします。

私は、大学院卒で大企業(大手メーカー)に入社し、8年間エンジニアとして勤務した経験があります。

私自身、大学院生のときは、研究と言えば大学の実験室で行うものが全てでした。

企業の研究とどう違うのか? さっぱり分かりませんでした。

今は、大学と企業の両方を経験した立場でお話しできることがあります。

RYO
この記事では、今大学で研究をしている大学生・大学院生の方に向けて、大学の研究と企業の研究の違いを説明させて頂きます。

大学の研究と企業の研究の違いは?【理系の大学生・大学院生必見】

大学の研究と企業の研究の違いは?【理系の大学生・大学院生必見】

目指すゴールの有無

大学の研究は目指すゴールが無いこともありますが、企業の研究には必ずゴールがあります

大学の研究室では「とりあえずデータを取ってみよう」という進め方が許されます。

データを取ってみたら、たまたま新しい発見があった

という具合に結果論で進めて行くことも、あり得ます。
(ゴールがある場合もありますが。)

一方で企業ではそういう進め方は絶対に認められません。

何を目指している研究か? どうなればいいのか? というゴールを設定しなければなりません。

そして、目標は数値で設定するべきものです。

研究の深さ

大学の研究の方が、より基礎的で深い部分を対象とします。

例えば、材料の一部の特性や、流体の細かな物理現象などを実験や計算を行うことでとことんまで突き詰めます。

大学で行うのは学問の追求だからです。

その研究成果が、世の中の製品に応用できるとは限りません。

一方で、企業の研究は、将来的に製品に応用できる可能性があることを対象にします。

大学の研究のように基礎的な部分を追求することはありません。

ものになる可能性は低いですが、あくまで製品化に繋がり得ることをやります。

自動車部品であれば、現在市場で使われてるものと比べて、スペックが優れた理想的なモノを作ることを試みます。

コスト

大学の場合、研究室にもよりますが研究に当てられる予算はそれほど高くない印象があります。
(国立大学の場合は特に)

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助成金を申請したり、教授のコネでいかに外部と繋がりを作り、お金を取ってこれるかにかかっています。

それに対して、企業は利益の一部を研究費に回すので、多額の投資をします。

大企業の場合、常に最新の研究設備を揃えて、他社に遅れることがないようにします。

研究はすぐにお金に変わるものではありませんが、10年後の可能性を考えて必要な投資だと考えているのです。

成果

大学は教授陣も学生も、比較的のんびりと研究をしています。

研究室にもよりますが、全体的にあまり成果に追われるという雰囲気はありません。

一日のスケジュールにも余裕があります。

教授に成果を報告することはありますが、毎週というわけではありません。

一方で企業の場合、もっと時間的にも精神的にも余裕がありません。

成果を求められるからです。

毎日の報連相で仕事の進捗を上司に報告しなければなりませんし、週に一回はもっと上の役職の人への報告もあります。

トラブルなどがあって全く進捗がないような週でも、「全く進んでいません。」などということは言えません。

日程管理・進捗報告

大学の研究は日程を立てずに進めることも多いです。

どちらかと言えば行き当たりばったりな場合が多く、定期的な進捗報告もありません。

それに対して企業の場合は、必ず日程ありきで業務を進めます。

定期的な進捗報告もあります。これは先にも書いたとおりですね。

勉強と仕事の違いが、大学と企業の研究の違いに繋がっている

勉強と仕事の違いはある

大学は勉強する場所ですが、企業は仕事をする場所です。

社会人はお金を貰うのです。

お金を貰って研究をやるのだから、勉強のための研究とは違っていて当たり前なのです。

当然、成果が求められます。

ただ、成果と言いましても、先にも書いたとおり研究はものにはなりにくい(製品化しにくい)ものです。

それでも、あるケースがものにならないことが分かることも成果の1つなのです。

失敗事例も、積み重ねていく必要があるということです。

多数の失敗の中から成功が生まれるものですが、失敗の記録は失敗の記録としてちゃんと残りておかなけれなりませんし、企業で働く従業員にとっては成果になるのです。

まとめ

大学の研究と企業の研究がどう違うのか? 自分の経験をもとに説明しました。

現在大学生または大学院生で、これから企業で働くという人は、是非参考にして下さい。