大企業へ転職して失敗しないために、知っておくべき大企業病の症状

大企業への転職を考えているけれど、

●大企業病というのは、どういうものなの?
●働く上で何が困るのかな?

この記事では、こういった疑問↑ にお答えします。

大企業での勤務には、合う合わないがあります。

いわゆる大企業病というものを仕方ないと思えるかどうか? というのが、大企業への転職に向けて動き出すか否かの、1つの判断材料になるでしょう。

頑張って大企業に入ったけど、全然合わなくて後悔している。。。といったことが無いようにして頂きたいのです。

RYO
私は、新卒で大企業(大手メーカー)に入り8年間働きました。

また、私の学生時代の友人の多くは大企業に就職して行ったので、情報交換により他の会社のことも知っています。

大企業ことはよく分かっているつもりです。

また、現在は零細企業(家業)に勤めているので、

大企業と中小・零細企業の違いという観点からも、大企業病といものについてお話しできます。

大企業へ転職して失敗しないために、知っておくべき大企業病の症状

大企業病の症状

さて、大企業病という言葉を聞いたことがある人は多いと思います。

定義はハッキリしていませんかが、

RYO
「組織が巨大であるがゆえに、出てくる良くない企業体質」のことと言えるでしょう。

では、具体的にどのような症状なのか?

私が実際に見てきたものを取り上げて、お話しします。

挑戦をしにくい

大企業では、基本的に新しいことに挑戦しにくいです。

というか、個々の従業員が自分の裁量で新しいことをはじめることなどできません

新規事業をはじめる場合などは、上層部からの指示があってはじめて動くことになります。

上層部も簡単に新しい事業に踏み切ろうとはせずに、採算性などを慎重に検討した上でになります。

利益に繋がるか分からない賭けはまずやりません。

中小・零細企業であれば、社長と従業員が会話している中で、「これやってみるか!」みたいな乗りがまだあります。

意思決定に時間がかかる

これも組織が大きいがゆえですが、何をするのにも意思決定に時間がかかります。

仕事の規模が大きいと、自分のいる部署内で完結することはなかなか無く、他の部署と一緒に仕事をすることになります。

3~4つの部署が関わることであると、関係者全員を集める打合せを何回も行って、色んなことが少しずつ決まって行きます

それぞれの部署に利害関係があるから、そこの調整にどうしても時間がかかるのです。

私が大企業(大手メーカー)にいたときは、朝から晩までいくつも打合せが入っている日もありました。

何でもかんでも人を集めたがる人もいるので、無駄な打合せもけっこうありました。

打合せが終わると妙にやった気分になってしまうものですが、打合せはこれから何をやるか決まったに過ぎません

肝心なのはその後の実行なのです。実行の前段階でかなりのエネルギーを使ってしまいます

政治色が強い

同じ部署内であっても、仕事の流れに政治的なものがある場合があります。

私の経験で言えば、例えば、同じ部署内の隣の室に何かを依頼しなければならないことがあった場合に、依頼書を書いて自分の室の室長のサインを貰った上で、隣の室長に提出して説明しなければならないことがありました。

同じフロア内で、5m と離れていないすぐに隣にいる人たちなのにです。書類を出して頼まなければならないの? と思いますよね。

時に、となりの室が外国よりも遠い、、、なんてことがあるのが大企業なのですよ。

部署内の人の数が多く、室単位で仕事を分担していると、他の室とは別世界にいるような意識になってしまうんですよね。

中小・零細企業ならば、そんなことは無いでしょう。

会社のことが分からない

これも会社が大きいがゆえに起こることですが、中にいるのに会社が向かっている方向がよく分かりません

新聞で会社のことが載っていたりすることはあるのですが、従業員にはあまり関係ないことが多いです。

会社の業績が良いときでも、従業員は日々問題に向き合っているだけなので、全然実感が得られませんし、

逆にリーマンショックのような不況があっても従業員の日々の仕事には影響はありません。

会社が向かっている方向を分かっているのは、一部の上層部のみなのです。

一般の従業員にも大まかな経営計画の説明などはありますが、どうしてもどこか他人事感を感じてしまいます。

方向

何かを変えることが大変・従来のやり方に固執する人がいる

人が多いと、何も変えたがらない人がいるので、何かを変えることがすごく大変です。

私の経験で言えば、ある時期部署内で「定時の日を作る」という取り組みが行われました。

毎週水曜日は、部署の人間全員が定時に帰るというものです。

最初はその通りに皆定時に帰っていましたが、すぐに「仕事が忙しい」を理由に帰らない人が出てくるようになりました。

課長など役職に就いた人間がそうである場合、部下も帰りにくいのです。

理由を付けて帰らない上位役職者が出てくるうちに、部署全体3ヶ月で元どおりに戻ってしまいました。

他にも、そのようなことはいくつもあります。

ある時、私がいた課の中で「メンバーの担当業務をシャッフルする」ということを行ったことがあったのですが、時間が経つにつれて徐々にうやもやになって行き、3ヶ月もした頃には完全に元通りに戻っていました。

課長が自ら変えると決めておきながら、自分でうやもやにして行った結果です。

結局、まず上の人間が本気でやろうとして行動しないと組織は変わらないのです。しかし、残念ながら上の人間は変われない人が多いのが実情です。

身内が怖くなってしまう

組織が大きいと、社内での仕事が大部分を占めます。

もちろん顧客の前に出ることもありますが、日々やることは社内のことばかりです。

そうすると、直属の課長やその上の室長など、身近な人間から自分の仕事の〇×をもらうことばかりになります

ライバルは同業他社のはずなのに、身近な人間の方が怖くなってしまうのです。

自分の進退に直接影響があるからです。

本当は同業他社に負けないようにするために、日々頑張るべきです。

顧客を満足させるために、一生懸命になるべきです。

なのに、身近な人間とのやり取りがほとんどで、その人たちからの評価を気にし、ご機嫌をとりながら仕事をしなければなりません。

大企業が向いていない人だと、そこに疑問を感じると思います。
(昔の私のように)

中小・零細企業の場合は、従業員の目がもう少し外に向いていると思います。

会社の当たり前を一般の当たり前と思ってしまう

会社が大きいと、会社の中での出来事が全てのような感覚がしてきてしまいます。

人の数が多く、色んな人と一緒に仕事をするので、まぁ人に会うことは多いです。

拠点もいくつもあるので、色んなところに行く機会もあります。

そうすると、会社の中で起こっていることが、一般社会の現象のように思えてしまうんですよね。

冷静に考えれば、近い価値観に染まった人間で作られた世界だから、外の世界とは違うわけです。でも、そう思えない。

「この会社でやれたんだから、どこでもやれる」みたいなことを言い出す人もいます。

私が若い頃、同期の1人が「大企業の部長は中小企業の社長ぐらいの仕事してるよね!」って言っていました。

今はっきり言えるのですが、大企業の部長と中小企業の社長は全然違いますよ。

何が? って、背負うリスクが全然違うのです。

そりゃ、部下の数は同じぐらいかも知れません。

中小企業の社長は社運をかけて日々働いています。会社が倒産したら借金が自分に降ってくることもあります。

それに対して、大企業の部長は仕事をする上でそのようなリスクを負うことはありませんし、何でも会社が準備してくれます。

部長が「うちの部署で使えるお金が残り少ない」と言って嘆いていることもありましたが、それは会社から割り振られたお金ですので、例え尽きても自分の人生が終わるわけではありません。

いろいろ書きましたが言いたいことは、会社の中で起こっていることは、あくまで会社というコミュニティの中だけでのことだと認識すべきです。

大企業にはメリットもたくさんある、デメリットと比較して合う合わないを決めるべき

メリット・デメリット

さて、さんざんに大企業病についてお話ししましたが、大企業にはメリットもたくさんあります。

何と言っても給料が良く、そして福利厚生が充実しているのが最大のメリットです。

他にも会社のネームバリューがあるからどこに行っても恥ずかしくないとか、若いころは合コンの話しも多いとかメリットはたくさんあるわけです。

一方で大企業病のようなデメリットもあります。

ですので、一度メリットとデメリットをよく比較してみると良いと思います。

自分が何に価値を感じるか? が大事ですので。

もし、あなたが安定、給料、福利厚生、ネームバリューなどが大事で、大企業病のようなデメリットがあってもかまわないと思えるのであれば

あなたは大企業向きだと思います。

転職活動に踏み出すべきでしょう。

まとめ

大企業への転職を考えている人に向けて

●大企業病というのがどういうものか?
●働く上で何が困るのか?

という点についてお話ししました。

大企業の悪い点をあげるような内容になりましたが、これを読まれてどう感じられたか?

もし、絶対にそういう世界で働きたくないと感じたのであれば大企業は向いていないと思います。

私の場合は、入社してから大企業のそういう体質が分かり嫌になりました。

しかし、逆に先にも書きましたように大企業のメリットを重要視できる方は、大企業への転職に向けて一歩踏み出すべきでしょう!

大企業病というデメリットを知っても、それ以上のメリットを感じている方は転職に踏み出すべき!

さて、繰り返しなりますが、これまでの話しを振り返っても大企業に強いメリットを感じるという方は、転職に一歩踏み出すべきだと思います。

なぜなら、あなたは本当に大企業に向いていると思うからです。

結局どこの世界でもメリットとデメリットがあるので、あなたがそのどちらを強く感じるか次第なのですよね。

実際に私の知人で中小企業から大企業に転職してきた人は、大企業に強いメリットを感じて移って来ました。

彼に「転職後と転職前どっちがいい?」と聞いたら、2つ返事で転職後、つまり大企業、と答えていたのを思い出します。

さて、これから転職活動を行う方には、

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