大企業のホワイトカラーの学歴は? 大手メーカーの場合

大企業にホワイトカラーで入社した人は、皆高学歴って聞いたけど本当??

今日は、こういった疑問にお答えします。

私は8年間、大手メーカーでエンジニアとして務めた経験があります。

また、大学時代の同級生も皆大企業に就職して行ったので、情報交換をしており他の会社のことも知っています。

RYO
この記事を読むことで、大企業のホワイトカラーの新卒採用・中途採用の人の学歴のことが分かります。

結論から言いますと

●新卒採用は高学歴がかなり多い
●中途採用はそうばかりでもない

と言えます。

大企業のホワイトカラーの学歴は? 大手メーカーの場合

大企業のホワイトカラーの学歴は?

新卒採用の場合

名の知れた大学出身の人が多い

新卒採用の場合についてお話しします。

私がいた大手メーカーでは、ホワイトカラーの新卒採用は

●理系出身者は技術系総合職
●文系出身者は事務系総合職

となっておりました。

私は技術系総合職として入社しました。

ホワイトカラーのエンジニアですね。

ホワイトカラーの採用には、間違いなく学歴は関係がありました。

入社直後に行われる研修で皆同期がどこ出身か聞きますが、名の知れている大学出身の人ばかりでした。

また、技術系総合職は、9割以上が大学院卒です(文系は皆学部卒)。

部署に配属されてからも、周りの人はほとんど高学歴でした。上司も先輩もです。

ちなみに私が当時、いつも昼ごはんを一緒に食べていた同期のメンバーの学歴も

大阪大学1人
東北大学1人
名古屋大学2人
九州大学1人
筑波大学1人

という内訳で、皆大学院卒でした。

同期には東京大学出身者もいました。

知っている限りで、偏差値という意味で一番低かったの人は、姫路工業大学(今の兵庫県立大学)出身でした。

工学部の学校推薦制度

なぜこれだけ高学歴の人ばかりなのか? というと、

大手メーカーの場合、技術系総合職の大部分は学校推薦制度で採用しているからです。

会社が大学に、

「〇〇人の学生を優先的に採用します」

という推薦枠を用意し、大学側がその会社を希望する学生の中から選び出す制度です。

大手メーカーから推薦枠が与えられるのは、先にも書きましたように上位の大学ばかりなのです。

学部も工学部と決まっていました。

就職活動では、学生は希望する会社の推薦枠に入ろうとしますが、人気がある会社だと入れずにあぶれてしまうこともありました。

そういう場合は、まだ推薦枠が余っている他の会社の推薦枠をもらうというのが一般的でした。

こちらの記事にも書いておりますので参考にして下さい。

私がいたメーカーの同期の話しを聞くと、その会社の推薦枠の取りやすさは地域によって異なりました。

その会社と同じ地域の大学だと、会社の知名度が高く人気があるので推薦枠を取りにくく、

逆に遠方だと知名度が下がるので取りやすかったです。

就職活動

高学歴が選ばれる理由

なぜ高学歴が選ばれるのか?

ということについてお話しします。

「学歴なんか仕事ができるかどうか関係ないじゃん」って思う人も多いと思います。

確かに私もそう思います。

高学歴の人が仕事ができるとは限りません。

しかし、会社側からすると新卒で社会経験がない人を採用するわけですから

その人が積み上げてきたものは、確実に見るようにするのです。

もちろん学歴だけではありません。

学生時代にどう考えて動いてきたか、ということも面接でしっかりと見られます。

ただ、学歴はずっと若い頃から頑張り続けた結果が現れているものなので、そこでフィルターをかけるようにしているのです。

会社側の考えとして、高学歴の人の方がハズレが少ないと考えているようです。

学びながら仕事をすることができる人は成長します。

そして、それができる人は、これまでの人生でも学ぶことを当たり前にしてきた人という考えです。

また、こんな話しを聞いたことがあります。

昔、ある企業の取り組みで、新卒採用でエントリーシートに学歴を書かせずに、面接だけで採用したことがあったようです。

そして、採用が終わった後に学生の学歴を確認したところ、いい大学出身の人ばかりだったということです。

高学歴の学生の方が、しっかりとした考えを持っていたということだと思います。

中途採用の場合

さて、では中途採用の人はどうか?

新卒採用と比べると、学歴のフィルターは軽減されていると言えます。

中途の場合、前の会社での実績を重視されるからです。

学歴は低くても、前の会社での経歴が特殊でかつ、人間的魅力があるために選ばれた人もいました。

大企業を希望する人が新卒で入り損ねたら、何年か他の会社で頑張ってから中途採用での入社を狙うのも手でしょう。

ただ、中途採用の採用枠がいつもあるわけではありません。

景気にも左右されますので、常にチェックしながらチャンスを待ちましょう。

新卒で社会人になってから10年以内に、必ず景気が良い時もあるはずなので、そういう時期は動くチャンスです。

景気がいいときは、会社も積極的に採用を行なっていますので。

会社に入ってからの学歴の影響

会社に入ってからの学歴の影響

さて、会社に入った後に学閥など、学歴による影響があるか? についてお話しします。

これは会社によって異なりますね。

今でも旧態依然とした学閥が残っているところもあれば、全く関係ない会社もあります。

私がいた会社は全く関係ありませんでした。

入社してからは、実力の勝負です。

東大も京大も関係ありませんでした。

私が知っている人で一番仕事ができると感じた人は、旧帝大でも早慶出身でもなく地方の国立大学出身でした。

昇進にも学歴は一切関係ありませんでした。

まとめ

大企業のホワイトカラーの学歴についてお話ししました。

私の経験から

●新卒採用は高学歴がかなり多い
●中途採用はそうばかりでもない

と言えます。

新卒で大企業に入りたければ、勉強を頑張って名の知れた大学に行くしかありません。

中途採用で大企業に入るためには、社会人になってから実績を残して、面接でしっかりアピールするしかないでしょう。