大きな会社での会議の目的は? 仕事を進めるためになぜ必要なのか?

これから大企業に入社します。

大きな会社では会議が多いと聞きますが、会議の目的って何ですか? 仕事を進めるためになぜ必要なのでしょうか?

こういった疑問↑ にお答えします。

私は大企業(メーカー)で8年間、エンジニアとして勤務した経験があります。

大企業では毎日のように、社内での会議があります。

職種がエンジニアであれ、営業であれ、企画であれそこは変わりません。

RYO
この記事では、これから大企業に入社することが決まっている方、大企業への就職・転職を考えている方に向けて、

仕事のイメージが湧くように大企業での会議の目的についてお話しします!

大きな会社での会議の目的は? 仕事を進めるためになぜ必要なのか?

大きな会社での会議の目的は? 仕事を進めるためになぜ必要なのか?

会議は「何を決めるか」明確にして開催すべきもの

まず、会議を開催する立場として知っておかなければならないのが、会議は何を決めるか明確にして開催しなければならないということです。

私は、入社して間もない頃にとりあえず会議を開催してしまい、失敗したことがありました。

結局何のために集まった場なのか、分からなくなってしまったのです。

関係者も忙しい中集まるので、何のために呼ばれたのか分からないとイライラしてしまいますし、そんな会議を開催した私は時間泥棒と一緒ですよね。。

会議を開催しようと思ったときは、まず人を集めなければ決定できないことか(自分一人では決めれないことか)を吟味しましょう。

本当に必要であれば、関係者にメールで会議案内を送ることになりますが、その案内文に「会議で決定したいこと」を必ず書くようにしましょう。

そうしておけば参加者も会議の場で何を議論するか分かるので、しっかりと準備してきてくれます。

会議は必ず何かが決まる場でなければなりません。

私は大企業にいた頃、仕事はエンジニア(技術者)でした。

エンジニアの会議例として、製品の不具合が起こった場合に「今後の不具合対応の内容」を決めるために自部署、A部署、B部署、C部署 の4つの部署で会議を行ったとします。

その場合、今後の不具合対応として

▪ 自部署は○○を行う
▪ A部署は○○を行う
▪ B部署は○○を行う
▪ C部署は○○を行う

という具合に各部署が何を行うか、決めることになります。

問題が根深くて、決める予定だったことが1回の会議では決まらないこともありますが、それはそれで先送りして次回の会議で決めれば良いのです。

そのような場合でも、何も決まっていないわけではありません。「決定の先送りが決まった」ことになります。

会議では妥協点を見つけ出す

さて、会議で物事を決める際には、妥協点を見つけ出すことが大事です。

会議は利害関係者の集まりです。いや、利害関係者だからこそ会議を行うと言った方が良いでしょう。

そして、妥協点を見つけることこそが大企業での会議の目的なのです!

私のエンジニアとしての経験で言えば、例えば製品開発に関して A部署とB部署が共に仕事をしている場合に、

A部署とB部署両方の要望を 100%満たすことができない場合があります。

両者とも自分たちの要望を 100%満たしたいことは間違いありませんが、どちらかが要望を完全に満たすともう一方が犠牲になってしまうことが往々にしてあるものです。

このようにです ↓

A100%

 

B100%

さて、当たり前と言えば当たり前のことですが、ここで妥協点を見つけ出すのです。

A部署、B部署 とも満たさなければならない合格点(最低のライン)がどこにあるのか? をはっきりさせて、どうすればそこを満たせるかを議論するのです。

A部署、B部署 とも合格点が 70%だった場合

このような ↓ 妥協点を落としどころとして目指すことになります。

妥協点

利害関係者の要望全てを完全に満たすことなどできません。

しかし、大事なのはそこを目指すことではなく、いかに妥協点を見つけてそこに落とし込むかなのです。

そのために人間の頭があると言っても過言ではありません。

正論は皆分かっている、会議で正論ばかり言う人は嫌われる

正論は皆分かっている、会議で正論ばかり言う人は嫌われる

いつも「あるべき姿はこう!!」と正論ばかり言う人もいます。

言っている本人は自分のことを賢いと思っているのかも知れませんが、正論ばかり言う人は煙たがられます

間違ったことをやって良いということではありません。あるべき姿は理解している必要はありますし、皆分かっているのです。

ただ、そう理想通りに行かないのが現実の仕事の場であり、満点ではなく合格点を目指すために皆で頭を絞るのです。

会議の議事録は必ず必要

会議の後に必ず議事録は作成すべきです。

面倒かも知れませんが、決定事項の確認のため必要なことなのです。

▪ 自部署は○○を行う
▪ A部署は○○を行う
▪ B部署は○○を行う
▪ C部署は○○を行う

上記のように決まったのに、A部署が動かなければ A部署はそれに対する責任を負うことになります。

しかし、議事録を作成していないと決定事項の証拠が残らないので A部署の責任を追及できなくなってしまうのです。

人間、事態が本当にやばくなった場合「知らない」「聞いていない」ということを言って責任逃れをしようとするものです。

その「知らない」「聞いていない」を言わせないためにも議事録の作成は必要なことなのです。

当然のことですが、自部署も議事録に書いたとおりに動かなければ信用を失ってしまいます。

議事録の作成については以下の記事を参考にして下さい。

まとめ

大企業勤務を希望している人は、調整が仕事の多くを占めることを覚えておいた方が良いです。

毎日のように社内での会議があります。

いかに全てをバランス良く調整できるかで、その人の実力がはかられるところもあります。