こういった要望↑ にお応えします。
近年、フリーランスというスタイルで働く人が多いです。
ネット環境の発達で、働く環境が大きく変わりました。
CrowdWorks、Lancers などのクラウドソーシングの発達により、個人への仕事の依頼が簡単に行えるようになりました。
仕事を受けた方も、在宅で対応することができる環境です。
また、LINEやチャットワークを使うことで対面で会わなくても容易にコミュニケーションを取れるようになったことも大きいでしょう。
ブログ、Twitter、Facebook などの SNS を用いることで、自分をブランディングすることもできる時代です。
この記事ではフリーランスという働き方についてまとめてみたいと思います。
知人のフリーランスから聞いたはなしと、自分自身で調べて内容を元にしております。
以下の資料の中にあるグラフなどを、随所で使わせて頂いております。
目次
フリーランスという仕事の仕方、収入(年収)・満足度・不安など
フリーランスのタイプとして
①独立系フリーランス
②副業系フリーランス
の2つがあります。
「①独立系フリーランス」は組織に属さずに、一人社長や個人事業主として、完全に独立して仕事を受けている人のことを言います。
フリーランスと言ったら、こちらのことを意味する場合が多いでしょう。
一方で「②副業系フリーランス」は組織に属しながら、副業で仕事を受けている人のことを言います。
副業を解禁する企業が多くなったので、今後増えると考えられます。
フリーランスについての調査
選択する理由
フリーランスとしての働き方を選択する理由で多いのは
・自分の裁量で仕事をしたいから
・働く時間と場所を自由にしたいから
ということが上げられています。
私も元々大企業にいたので分かるのですが、組織の中にいると、それも組織が大きいほど歯車のように働かなければなりません。
組織の中にいる以上、自分の裁量を発揮できないのです。
また、雇われている以上は基本的には勤務時間も自由にはなりません。
会社員のこういった特性がどうしても嫌な人が、フリーランスになるということなのでしょう。
フリーランスの90%以上が、過去に会社に属していた経験があるということです。その経験を通して、自分には自由な働き方の方が合っていると感じるのでしょうね。
私の知人でデザインをやっていた人も、会社員(サラリーマン)を辞めてフリーランスになっています。
会社での底なしの労働に嫌気が差したようで、仕事を受ける時点でも自分の裁量を発揮できるフリーランスを選んだと言っていました。
年収
フリーランスの年収
フリーランスの年収は以下のようになっています(フリーランスのみに対するアンケートの結果)。
会社員の年収
一方で、会社員(サラリーマン)の年収は以下のようになっています (会社員のみに対するアンケートの結果)。
年収についての所感
フリーランスは年収200万円未満の割合が 23.1%と会社員の8.4%と比べて高いです。
会社員は中小・零細企業であっても、最低限の収入が確保されているのでしょう。それに対して、フリーランスは仕事が無ければ収入ゼロです。
年収600万円未満の人の割合で見ると、フリーランスが64.8%、会社員が63.8%と大きくは変わりません。
ただ、上記のフリーランスの年収は必要経費を差し引きする前の金額(売上)なので、実際の手取りは上記よりももっと少なくなります。
以上のような実態を踏まえると、年収面では会社員と比べて厳しいと言えそうです(もちろん、人によって違いますが)。
私の知人でフリーランスで仕事している人は皆、収入を増やすのは大変と言っていました。一人での仕事だと規模を拡大することができないからということです。
フリーランスの業種別の年収
フリーランスの中で見た業種別の年収(必要経費差し引き前)は以下のようになっています。
年収600万円以上の人の割合が高い業種は、ビジネス系、IT・エンジニア系、専門・士業系です。
上記の業種は必要経費も少ないので、実質的な収入も他の業種に比べて多いと思います。
労働人口に対する割合
日本国内で働いている人のうち、フリーランスは約 1/6 にあたります。
割合的は決して高くはありませんが、私が大学生だった 20年前はフリーランスという働き方自体がは全然一般的ではありませんでしたし、10年前(2009年頃)でもそれほど聞きませんでした。
私は、フリーランスの割合は今後もっと増えていくと思っています。
地域分布
フリーランスとして働いている人の地域分布について、フリーランス全体の約40%が関東地方にいます。
続いて多いのは近畿地方で約17%となっています。
一方で、最も少ない地域は四国で約2%です。
仕事そのものが都会の方が多いので、フリーランスの分布も都会に集中しているということなのでしょう。
都会の方が人々の ITリテラシーも高いので、フリーランスの人にとっては働きやすい環境と言えるでしょう。
年齢
フリーランスとして働いている人の年齢分布は20代が9.9%、30代が約40.3%、40代が約33%、50代が約14.3%となっており、大半が50代までの人で構成されています。
60代以上はほとんどいません。おそらく上の年代ほどフリーランスという働き方に理解が無く受け入れられないからだと思います。
20代は割合的には低いですが、これは社会人になる際に最初は普通の会社に就職する人が多いということなのでしょう。
また、フリーランスになるためにはスキルが必要なので、20代がその習得期間となる人が多いのではないでしょうか。
働き方を続ける上で重要なこと
フリーランスの人がその働き方を続ける上で最も重要だと考えていることは「自分を売る力(セルフブランディング)」です。
生活するためには当然収入が必要ですが、仕事が獲れなければ収入はありません。
フリーランスになると、仕事の獲得(営業)を自分でやらなければなりません。
セルフブランディングして自分を差別化して選んでもらわなければならないのです。
私の知人のフリーランスの人も皆、人との違いを作ることが大事だと言っていました。
他人と同じでは埋もれてしまって選んでもらえませんし、同様の仕事をやっている会社があるとどうしても社会的信用が高い会社の方に仕事が行ってしまいます。
仕事獲得ルート
仕事獲得のルートとして一番多いのは、知人からの紹介など人脈によるものです。
続いて多いのは、過去の取引先からの仕事です。
その次は自分自身の宣伝活動(Web・SNS・新聞・雑誌など)です。
満足度
フリーランスという働き方について終業時間、達成感、人間関係などの面で満足している人は多いです。
自由を求めてフリーランスになり、実際にそれが実現したことに対して満足しているということでしょう。
一方で、満足度が一番低いのは収入です(もっとも収入への満足度は会社員も低いですが)。
ただ、フリーランスは自分の頑張り次第で収入を増やせる可能性がある点は良いところだと思います(会社員は給料が決まっています)。
不安
フリーランスの人が抱えている不安で最も多いのは、収入の不安定さです。
仕事の有無により収入が左右されますし、病気になったりすると一気に収入が途絶えてしまいます。
自由な働き方と収入の不安定さはトレードオフの関係にあると言えるでしょう。
まとめ
フリーランスというはたらき方について、データを元にまとめてみました。
最大のメリットはやはり組織に属さずに自由な働き方ができることでしょう。
ただ、その反面として収入面での不安があることは間違いありません。
収入が保証されていればフリーランスになりたい人はたくさんいることでしょう。
そりゃあ、会社員と間違いなく同じ年収が貰えるのであれば、誰だって自由な方が良いに決まっています。
もっとも、なかなか自由な働き方と年収の両立が難しいからこそ、それが実現できたときの価値はかなりのものになるでしょう。
収入、満足度、不安など。