大企業で出世コースを外れた人はどう生きるのか?

今大企業で勤務しているけど、出世コースから外れてしまった、、、、今後どう生きればいいんだろう?

このような悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。

大企業ではどのような人が出世できるか、私が見てきたものに基づいてこちらの記事 ↓ に書きました。

大企業は従業員が多いです。

入社して間もない若い頃は、同期は皆同列ですが30歳過ぎくらいから徐々に出世競争がはじまり、30代後半で激化します。

そして40歳過ぎた頃には、組織の中での自分のポジションはほぼ決まってしまいます

係長、課長、次長、、、と上に行くほどポストの数は少なくなっていき、ピラミッド状になっています。

出世のピラミッド

いや、何があっても強引にピラミッド状にされます

従業員1人1人に、一線二線三線とランクが付いて行くのです。

一線の人は係長、課長、次長と順調に出世するのに対し、三線の人は係長までで会社生活を終えることになります。

大企業での出世、一線二線三線

どれだけ優秀な人が多い組織であっても、その全員を上に立たせるだけのポストは準備されていません。

僅かな能力の違いや上司の好みで、出世が左右されることもあります。

さて、今日は大企業で出世コースを外れた人がどのように生きているか?

について事例をあげながらお話しします。

RYO
自分自身のことについても書きますね!

途中、ちょっとだけビズリーチ、JAC Recruitement という転職サイトのこともお話しさせて頂きます。

どうぞお付き合い下さい。

 

大企業で出世コースを外れた人はどう生きるのか?

大企業で出世コースを外れた人はどう生きるのか?

まず、大企業に勤めている人にもざっくり2つのタイプがいます。

仕事そのものが生き甲斐の人
②仕事は生活してくためのもので生き甲斐は趣味などプライベートの人

ちなみに自分は①のタイプでしたし、会社全体で見ても ①のタイプの人が多いイメージがありました。

好き好んで夜遅くまで仕事している人が多く感じたものです。

一方で、少ないあですが完全に②のタイプの人もいました。

そういう人は、基本残業はあまりせずに早めに帰ります。

そして、休日もマラソンや絵画などの趣味に興じています。

さて、出世という面で言えばやはり①のタイプの人の方が上手くいく可能性は全然高いです。

②のタイプの人は、そもそも出世を望まない人が多いですしね。

①のタイプの人が出世コースを外れたら、以下のいずれかの生き方にシフトすべきでしょう。

●同じ会社の中で第一線への挽回を狙う
●会社を辞めて独立・転職
●仕事で出世以外のことに楽しみを見い出す
●趣味に生き甲斐を見い出す

一方で②のタイプの人は、最初から出世に興味が無いから関係ないと言えるでしょう。

以下で、詳しくお話ししていきますね!

出世コースから外れた場合の生き方

出世コースから外れた場合の生き方

出世コース、つまり第一線を外れてしまった人はどうやって生きていくか?

少し大げさな表現かも知れませんが、仕事が生き甲斐の人にとっては自分が評価されることはとても大事なことです。

出世できるかどうかは、ある意味生き方そのものとも言えるでしょう。

しかし、大半の人はどこかで一線から外れることになります。

一線から外れてしまった人がどのように生きていたか? 見てきた事例をお話しします。

同じ会社の中で第一線への挽回を狙う

精神的にもしんどいことではありますが、逃げずに同じ会社の中で再起を狙うことがまず考えられます。

トヨタ自動車の元社長の奥田碩は、元々同期の中で出世が順調だったわけではないようです。

まるで島流し(?)のようにフィリピンに行かされて、そこで会社員人生終わるのか? と思いきや逆境をばねに結果を出してその後出世街道を歩んだ凄い人です。

また、私が大企業でお世話になった部長も、同期のびりから巻き返した人でした。

若い頃に担当業務が地味で、昇進のタイミングであまり脚光を浴びずにいたようです。

一度は腐りかけたけども、自分の昇進よりも顧客満足を第一に考えて仕事をしたら、結果としてごぼう抜きの出世ができたと言います。

このように、逆境をばねに頑張った人々もいるのは確かです。

会社を辞めて独立・転職

家業を継ぐ

まずは自分自身のことを話します(笑)

私は第一線で係長になれなかったのを機に会社を辞める決断をしました。

最初の昇進のタイミングです。

この時点ではまだこの先どうなるか? は分からなかったのでちょい早過ぎだろ! って感じかも知れませんが、

これから出世競争が激化する前に敵前逃亡することにしたのです。

そして、実家の家業を継ぐことにしました。

詳しくはこちらの記事をどうぞ ↓

あれから7年ほどの月日が流れ、私も40歳になりました。

世界を相手にする大企業と実家の家業では当然規模は違いますが、自分の選択は正しかったと思っています。

なぜなら大企業にいた頃と自分の裁量の大きさが違うからです。

色々なことを自分で決めれるのは楽しいですし、やり甲斐があります。

私が欲しかったのは自分の裁量でした。

大企業では裁量はなかなか手に入りません。少しでも手に入れようと思ったら上に行くしかありません。

しかし、自分がこの先大企業に残ってうまく出世できるか? を考えると、自分のキャラでは難しい気がしたのです。

ですので、すんなりと逃げることにしました。

独立する

組織の歯車として働くのがそもそも嫌だと感じる人は、独立することを考えても良いと思います。

ただ、大企業の仕事の延長線上で独立というのは正直難しいです。

大企業での経験は潰しがきかない場合がほとんどだからです。

ですので、独立を考えている人であれば、会社を辞める前に時間をかけて外の世界で通じるスキルを身に付けなければなりません。

個人的には、プログラミングが良いと思います。

元手がかからずパソコン一台あればどこでも始めれますし、これからますますニーズが増加する分野だからです。

転職する

転職する

仕事にやりがいを見出している人が出世コースから外れてしまった場合、どう再起するか? ということが重要だと思っています。

私がいた大企業で管理職の人に聞いたはなしではありますが、出世コースを外れてしまった人が挽回することができないか? と言えばそうではないということです。

挽回のチャンスはいくらでもあるけど、本人がめげてしまうことが多いと言っていました。

その気持ちはよ~く分かります。既に全力で頑張っているわけですからね。

一度心が折れてしまうと、なかなか元のやる気を取り戻すことはできません

組織の体制や人事に興味が持てなくなってしまいます。

私の場合はもともと独立したい気持ちがあり、そこに昇進のことも重なり、会社を辞めて家業を継ぐことにしたのですが、皆置かれた環境はそれぞれ異なります。

独立するあるいは家業を継ぐという選択が無ければ、他の会社に転職すると良いと思います。

転職してもサラリーマンであることに変わりはありませんが、環境を変えることには意味があると考えます。

元の職場で再びモチベーションを上げるのは至難の業です。

全てをリセットして新しい気持ちでスタートできる場所を探しましょう。

スペシャリストや管理職としてのキャリア採用に力を入れている転職サイトとして、ビズリーチJAC Recruitment があります。

ビズリーチ

株式会社ビズリーチが提供するハイキャリア向けの転職サイトです。

専門性の高いスペシャリストか、マネジメント経験があるジェネラリストを対象とした高収入の求人が多いのが特徴です。

現状で年収が 500万円超の人向けの求人を中心に取り扱っています。
(現状の年収が 500万円以下でも、一応は登録することはできます。)

ですので、現在大企業にいる人がさらなる高みを目指して環境を変えるのに適している言えます。

基本的には、スカウトを待つ受け身型になります。

無料登録できますが、月額 2,980円で有料会員になることができます。

有料会員になると、企業からのスカウトメールのうち無料会員では見ることができないものを見ることができます。

JAC Recruitment

株式会社ジェイエーシーリクルートメントが提供するハイキャリア向けの転職サイトです。

職種では営業職、技術職(エンジニア)の求人が多いです。

また、業種では外資系企業、IT・通信業、機械系・メーカーの求人が多いです。

登録者するとアドバイザーがついてくれて、転職先の企業探しだけでなく、面接対策などもサポートしてくれます。

30〜40代半ばで、既に年収600万円以上ある人の転職に強いので、大企業から他の大企業へ転職してキャリアアップしたい人向きと言えるでしょう。

社内での異動を狙う

転職と言いましたが、会社そのものが嫌でないのなら必ずしもそうする必要はありません。

社内の全然違う部署への異動が叶うのであれば希望を出すのも手でしょう。

部署が変わればこれまでの人間関係をリセットして、心機一転仕事に取り組むことができます。

社内のFA制度のように、上司に事前相談することなく部署を変われるチャンスもあります。

とにかく、自分の気力を取り戻さないことにはどうにもなりませんので、やる気を出せる場所に行くことを考えましょう!

仕事で出世以外のことに楽しみを見い出す

出世は仕事をする上での大きなモチベーションになります。

出世が上手く行かなくても、他のところに生き甲斐を見出せている人もいました。

私の職場は設計・開発の部署でした。

ずっと係長だったある人は、図面を自分だけのこだわりを持って作ることに力を入れていました。

請負業者の人が作った図面のチェックを相当事細かに行なっていました。

そして、図面の書き方について本当に細かいことを知っていました。半ば趣味に近いのでは? と思われるところもありました。

またある人は、ある部品の実験にものすごく力を入れていました。

周囲からマニアックと言われるくらいにです。

それでも周りに迷惑をかけるほどではなかったですし、本人がそれで満足しているならそれで全然問題無かったと思います。

趣味に生き甲斐を見い出す

仕事をほどほどにして、趣味に生き甲斐を見い出すようになった人もいます。

当時40台半ばでマラソンを始めた人がいました。

その人はプライベートに目標を持つようにしていると言っていました。マラソンのタイムで 4時間切りを目指す! といった具合にです。

何か目標があれば日々頑張れるのは事実です。

それが仕事でなくてもいいと思える人は、そういう生き方をするのもありだと思います。

最初から出世に興味が無いから関係ない

そもそも、出世に興味がない、むしろ上に上がりたくないという人もいます。

大企業で働く上で一番幸せなことかも知れません。

そういうタイプの人はなかなか出世コースを歩むことがありませんが、それによって卑屈になることもありません。

昇進が上手く行ってもそうでなくても理由は教えてほしい

昇進が上手く行ってもそうでなくても理由は教えてほしい

昇進して役職が付く場合には、時期が近くなったら上司が事前に教えてくれます。

逆に上司が何も言ってこなかったら自分の昇進は無かったということになります。

そして、昇進できなかった場合にその理由はなかなか教えてもらえません

まぁ、評価方法に絶対的な基準が無い場合が多いので、理由の説明も難しいのかも分かりません。

あるいは、「自分で察しろ」ということなのかも知れません。

しかし、そうは言っても理由は明確に教えてほしいものです。理由を隠されると余計に悶々としてしまいますし、従業員にもそれを聞く権利はあるはずです。

まとめ

大企業で出世コースを外れた人はどう生きるか? ということについて、実例をあげながらお話ししました。

出世が上手くいかなかった場合でも、会社にいる以上はどこかで「仕方ない」と思わなければならないのがサラリーマンです。

その諦めは時に納得がいなかいものです。それでも会社員である以上は、無理やりにでも妥協しなければならないのです。

その妥協が嫌なら、自分のように逃亡することを考えるのも手でしょう。ただ、その先のことをよく考えて行動に移さなければなりません。

ただ嫌だという理由だけで逃げ出すと事態はより悪い方向に向かうものです。

よく考えて最善の選択をして頂きたいです。