大企業で勤務している若い人で、このように↑ 感じている人はけっこういると思います。
私は実際に33歳で大企業(大手メーカー)を辞めて、現在は家業を営んでいます。辞めてから5年以上の年月が流れました。
年数が経って、初めて当時のことを冷静に振り返ることができるようになりました。
さて、この記事で伝えたいことは「大企業を辞めたいと思っている若者」は一度立ち止まってみて下さい、ということです。
そして、その選択が本当に正しいか? よく考えて頂きたいのです。
目次
大企業を辞めたい若者へ、辞める前に伝えたいこと!
感情を抑えて一度冷静になってみる
大企業を辞めたい人が感じていること
大企業を辞めたいと思う若い人の多くが考えていることは、仕事がつまらないということだと思います。
つまらないことにも色々と理由があると思うのです。
●上司が何人もいて自分には何の決定権も無い
●自分の替えなんて何人もいる
●周囲に自分にとって刺激になる人がいない
●出世競争が不公平
これら ↑ は大企業にいた頃に、日々自分が感じていたことです。そして、紛れもない事実です。
日々の不満が積もり、朝出社して会社の門を通るときに、同じように門を通っていく他の従業員の群れを見てげんなりしていたものです。
「ちっ、オレもこいつらと同じかよ。。。所詮何万分の一の存在に過ぎないんだな。。。会社内のどこを見ても金太郎飴みたいに同じような人ばかりでつまらん。。」
と日々このようなことを思っていました。若かったからこそ、感じていたことなのかも知れません。
そして、悩みに悩んだ末大企業を辞めて零細企業(家業)に転職したのでした。
一度冷静になってみるべき
私が大企業を辞めたのは、以下の理由からです。
●周囲と同じであることが嫌だったこと
●出世できる可能性が低いと感じた
詳しくはこちらの記事↓ に書きましたので参考にして頂ければと思います。
さて、上記記事の中でも書いていますが、辞めた後に後悔した時期もあったわけです。
今でこそ辞めて良かったと思っていますが、そう思えるようになるまで時間がかかりました。
そんな自分自身の経験から、大企業を辞めたいと思っている若い人に対してお伝えしたいのは、一度冷静になって考えてみた方が良いということです。
辞めたい!! と強く感じているあなたは、デメリットしか見えなくなっているのではないでしょうか?
自分がそうでしたから。
先にも書いたように、確かに大企業で働くことにはデメリットがあります。あなたが感じていることは正しいです。
しかし、辞めたい気持ちが先行してメリットが見えなくはなっていないでしょうか? 大企業にはメリットもたくさんあるわけです。
中にいると悪いことしか見えなくなるもので、一度よく客観視することをお勧めします。
他の会社のことなどネットを使えば出てくることもあるでしょう。社外の人に会って話しを聞いてみるのも良いと思います。
そうすれば自分がいる会社を客観視できますので。
大企業の最大のメリットはやはり会社が安定していて、給料も高いことではないでしょうか。
終身雇用の時代ではないと言われてはいますが、中小・零細企業と比べれば大企業ははるかに安定しています。
これは、大企業、零細企業の両方を経験した自分の目から見て間違いありません。
ですので、1%でも安定している環境の方が良いと考える気持ちがあるのであれば、大企業に残ることを考えてみるべきです。
「やりたいことがあるので、大企業を辞めて起業する」というように明確な目標がある人であれば、それは一歩踏み出すべきです。やらなければ後悔するでしょう。
しかし、当時の自分も含めたいがいの人は辞めたい気持ちの方が先行しているものです。
今の部署が合わないだけで、部署を変わればまたモチベーションを高くしてやっていけるような人もいるのではないでしょうか?
とにかく、視野が狭くなっている可能性がありますので、一度立ち止まってメリットの方にも目を向けてみて下さい。
大企業で働くことのメリット・デメリットについてこちらの記事 ↓ に書きましたので参考にして下さい。
初心を思い出してみる
あなたが現在の大企業に入社した時には、熱い思いがあったのではないでしょうか?
普通は大企業に入りたくても入れるものではなりません。
あなたは中学・高校・大学と人よりも努力して良い成績を取り、勝ち抜いてきた人のはずです。
あなたがそこにいることは、他の人よりも優っている証拠なのです(特に大卒以上のホワイトカラーは)。
それだけ努力した末に入社した会社なので、きっとその会社を選んだ理由・入社した時の熱い思いがあったはずです。
私自身で言えば、メーカー勤務だったので「世界一の製品を作る! 一流の技術者になる」という思いがありました。
過去の記憶を掘り起こして、一度思い出してみて下さい。
そして、それを思い出してあなたが今何を感じるかが大事な判断基準になるのではないでしょうか?
同じだけの思いが今でもあるかどうかということです。
今でもあるというのであれば、会社に残る選択も考えるべきでしょう。
周囲に与える影響を考えてみる
会社を辞めることで影響を受けるのが自分一人であれば良いですが、家族がいる人はそういうわけには行かないでしょう。
既に守るものがある状態だとどうしても行動は制限されます。
もっとも私は結婚して、子供が1歳になったばかりのときに強引に会社を辞めており、これが後で夫婦仲が悪くなる原因になってしまいました。
ですので結婚されている方はパートナーと双方が納得するまでお話しすることをお勧めします。
それでも大企業を辞めるべきだと思えば一歩踏み出す
さて、ここまでお話しさせて頂いて、十分に考えてもなお辞めたいと感じ、パートナーの了解も得れた方は辞めるべきだと思います。
それでもなお後悔する可能性はありますが、それは仕方のないことです。
辞めようと思うあなたの判断は間違っていないでしょう。
まとめ
ただ、大企業の従業員というのは守られてるし、助けてもらえる立場だということを忘れてはいけません。
別の大企業に転職するというのならまたハナシは違いますが、独立するあるいは中小・零細企業に転職するという方は、外の世界は厳しいことを理解しておきましょう。
カルチャーショックを受けることもあるでしょう。
あなたにとってのこれまでの当たり前はそうではなくなります。
●自分は決められた仕事だけをやっていれば良い
●組合が従業員の賃金交渉をしてくれる
こういった ↑ 大企業での当たり前は外の世界では通じない場合が多いです。
大企業を離れたあなたには多かれ少なかれ、より自立していくことが求められるのです。
あなたは一歩踏み出したらその選んだ道を正解にしていかなければなりません。
安定したものを捨てたわけですから、正解にしていく努力をどこまでも続けて行きましょう!
大企業から中小企業・零細企業への転職を検討している方へ
上記の内容を踏まえた上で、大企業を辞めて中小企業・零細企業への転職をお考えの方には
転職エージェントと口コミサイトへの登録、ハローワークの利用をお勧めしています!
転職エージェントで担当者と話すことによって、自分の市場価値を知ることができますし、情報を提供してもらうこともできます。
また、知りたい会社の情報は口コミサイトを見ると書かれています。
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口コミは、以下のような項目について書かれています。
●組織体制・企業文化
●入社理由とギャップ
●働きがい・成長
●女性の働きやすさ
●ワーク・ライフ
●退職検討理由
●強み・弱み・展望
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