

私は大企業(大手メーカー)で8年間エンジニアとして勤めた末に辞めて、現在は家業を営んでいる身です。
大企業勤務の方で、今後もずっと勤め続けたいと思っている方に向けて、出世についてお話ししたいことがあります。
以前に大企業での出世についてこちらの記事↓ を書きました。
この記事に補足する形になりますが、
大企業では 30代で出世コースを歩めるかどうかが決まる
という事実をお話ししておきたいと思います。
大卒・大学院卒のホワイトカラーを前提としますね!

その方が会社生活が100培楽しいと思うからです。
目次
大企業では 30代で出世コースを歩めるかどうかが決まる

大企業での出世コースに乗った場合と外れた場合のイメージ

組織はピラミッド状にならなければならないので、大差無い場合でも嫌でも人事上の差は付いて行くのです。
30代前半で出世に差が付き出し、後半で出世コースを歩めている人それ以外の人別れる(一線、二線、三線と振り分けられる)イメージです。
(ちなみに私は、30代前半で逃げ出しました。)
皆30代のどこかで係長にはなりますが、タイミングは人それぞれです。
そして、出世コースに乗っている人は30代後半で課長になり、その後も順調に出世を重ねていく場合が多いです。
私がいた会社では、出世はおおよそ以下のようになっていました。
●普通の人(二線)・・・40代で課長になってそのまま会社生活を終える人
●出世コースを完全に外れた人(三線)・・・40代になっても係長のままでそのまま会社生活を終える人
図にするとこのような形です↓

40歳になる頃には、「出世コースに乗っているか外れているか」会社の中での自分のポジションは、ほぼ決まってしまいます。
ずっと同じ部署のメンバーで仕事をしてきているので、一度ついた評価を変えることは容易ではないからです。
20代・30代でやり切って悔いを残さない
私は、身動きできなくなるサラリーマンの末路に恐怖を覚え、大企業を抜け出したのでした。

努めている大企業が好きなあなたには、出世コースに乗ってほしいと思うのです。
あたなは自分の会社が好きなので辞めようとは思わないでしょう。
であれば、出世した方が全然楽しいと思います。
出世すればするほど、自分の存在感はかなり強まるし、組織の中での自分の存在意義も感じれると思うからです。
30代で無理やりにでもランク付けされるので、そこを何としてでも勝ち抜いて下さい。20代・30代でできることをやり切って下さい!
私が会社にいた頃に年上の人たちを見ると、年齢が同じでも役職が上の人の方が発言力がありました。
発言力があるから出世しているというのもあると思いますが、役職が付くことで発言しやすくなる、逆にそうでないと発言しにくいという気持ちもあるように思えました。
わずかなことで差がついて、その後の会社人生も変わるというのは普通にあることだと思います。
出世が上手く行かない経験をすると、少なからずモチベーションが下がります。
そこを気持ちを取り直して踏ん張ることは容易ではありません。
中には、一時的に報われなくても気にせずに頑張り続けて挽回した人もいます。
ですが、30代で躓くとやる気を無くしてしまう人が圧倒的に多いようです。
これは、私が当時お世話になった部署の上司や部長もそう言っていました。
「30代のうちであれば挽回のチャンスはいくらでもあるけど、本人がめげちゃう場合が多い」
と。
だから、出世競争が始まってからは悔いが残らないようにやり切ってほしいと思うのです。
何度も言いますが、会社が好きでずっといたいと思うのであれば。
30代で出世コースに乗るためには

では、どのような人が30代で出世コースに乗っているか? 私が見てきた経験をもとにお話しします。
詳しくはこちらの記事↓ を確認下さい。
上記記事から抜粋してまとめます。
出世に影響する要因は大きくは、「自分の努力」と「置かれた環境」です。
自分の努力
まずは自分自身の実力が大事です。実力というのは実務能力のことです。
営業、企画、技術など職種別に求められるスキルは様々です。
20代の頃からどんどん新しいことを吸収して、スキルを高め続けましょう。
しかし、自分のスキルを高めるだけではだめで、偉い人に気に入られる努力もしなければなりません。
偉い人は人事権を持っているからです。
とことんゴマすって下さい。ただ、ゴマすると言ってもどうせゴマするのなら人事権を持っている人にゴマすって下さい。
人事権を持っていない人に気に入られても、あまり意味がありません。
偉い人の目に留まるように、目立つ演出にもこだわった方がよいでしょう。
偉い人の前でプレゼンする際には、何回も練習して臨んだ方が良いですし、質疑応答対策も完璧にして臨んだ方が良いです。
うまくプレゼンを乗り切れれば、かなり印象が良くなるからです。
あと、仕事とは直接的には関係のない飲み会の幹事なども意外と大事だったりします。
若いうちは特に、そういうイベント事が前に出るチャンスです。
置かれた環境
置かれた環境も大事です。
これは、自分ではコントロールできない部分なので運の要素も大きいです。
まず、仕事の内容が花形かどうかということがあります。
例えばエンジニアでの仕事で、次世代開発と不具合対応を比べたら、次世代開発の方が断然に華があります。
担当業務は組織の都合で決まるので、なかなか自分の希望は通りません。
直属の上司の力も大事です。
部内で部下の実績を上手くアピールしてくれる人であれば、部下も引き立ちやすいです。
また、人事部に対して強くものを言える上司であれば、上手に部下を推薦してくれます。
他には、昇進のタイミングでライバルが不在というラッキーポジションがあります。
ラッキーポジションに運よく置かれれば、よほどのことが無い限り昇進できます。

一番身近なはずの同期が出世で差が出だすと遠い存在になっていく

私のかつての同期も40代となった今、会社でのポジションは人それぞれで別れています。
1年間に何回か会いますが、出世コースを歩めている人とそうでない人がいます。
そして、出世コースを歩んでいる人の方がどうしても楽しそうに見えるんですよね。
会社にいた頃にも感じていたことですが、同期間で出世に差が付くと、身近なはずだったのに疎遠になってしまう印象がありました。
部長の話しを聞いていたときに、「昔は同期のA君とよく遊んだ」みたいな話を聞いて、今現在は仲がいい印象がないので意外に感じました。
部長とAさんが同期ということもはじめて聞きました。
その2人、役職は全然違いました。
年配の方に対して「誰が同期ですか?」と聞くのには何となく抵抗がありました。
同期の方が役職が上だったら、聞いてしまって申し訳ない気がしたのです。
(出世コースを歩んでいる人に聞くのは、全然いいと思いますが。)
中には自分はどのようなポジションであっても、全然気にならないという感じの人もいます。
そう思える人はとても幸せだと思います。
ですが、ほとんどの人は、組織の中での自分の立ち位置って意識していますよ。
そして、絶対に上にいた方が楽しいに決まってるんですよ。
出世コースを外れてしまった人へ

残念ながら出世コースを外れてしまった方は、何とかして再びやる気を取り戻して頂きたいです。
勤めていた大企業が元々は好きだったけれども、やる気を失ってしまい今後頑張れそうにないという人は、やる気を取り戻すために環境を変えることを考えた方が良いかも知れません。
環境を変えるためには部署異動を狙う、家業を継ぐ、独立する、転職するなど色々な選択肢がありますので、よく考えて頂きたいです。
ここでは、会社を出たいけれど、なお大企業が良いと思う方におすすめの転職サイトを紹介させて頂きますね。
スペシャリストや管理職としてのキャリア採用に力を入れている転職サイトとして、ビズリーチや
JAC Recruitment があります。
ビズリーチ
株式会社ビズリーチが提供するハイキャリア向けの転職サイトです。
専門性の高いスペシャリストか、マネジメント経験があるジェネラリストを対象とした高収入の求人が多いのが特徴です。
現状で年収が 500万円超の人向けの求人を中心に取り扱っています。
(現状の年収が 500万円以下でも、一応は登録することはできます。)
ですので、現在大企業にいる人がさらなる高みを目指して環境を変えるのに適している言えます。
基本的には、スカウトを待つ受け身型になります。
無料登録できますが、月額 2,980円で有料会員になることができます。
有料会員になると、企業からのスカウトメールのうち無料会員では見ることができないものを見ることができます。
JAC Recruitment
株式会社ジェイエーシーリクルートメントが提供するハイキャリア向けの転職サイトです。
職種では営業職、技術職(エンジニア)の求人が多いです。
また、業種では外資系企業、IT・通信業、機械系・メーカーの求人が多いです。
登録者するとアドバイザーがついてくれて、転職先の企業探しだけでなく、面接対策などもサポートしてくれます。
30〜40代半ばで、既に年収600万円以上ある人の転職に強いので、大企業から他の大企業へ転職してキャリアアップしたい人向きと言えるでしょう。
まとめ
大企業では 30代で出世コースを歩めるかどうかが決まります。
会社が好きなあなたは、出世競争を勝ち抜いて下さい。
私の立場では、こういった精神論しか言えませんが。
30代で出世競争をやり切って、悔いが残らないようにして下さい。