なぜ大企業への中途採用で即戦力になる人は少ないのか?

大企業への中途採用では、即戦力として活躍できなければいけないんですよね?
RYO
う~ん、私が見てきた限りでは即戦力と言えるほどの活躍をできる人はほとんどいませんでした。

ある程度の時間をかけて、活躍できるようになれば良いのだと思います。

私は大企業で8年間エンジニアとして勤務した経験があります。

その間、多くの人が中途採用で入社してきました。

即戦力と言うと「すぐに活躍するという意味になる」のですが、 少なくとも自分が大企業で見てきた限りは、そこまでできる人はほとんどいませんでした

なぜ、中途採用で大企業へ入社した人で即戦力になる人は少ないのか教えてもらえますか?
RYO
分かりました。

あくまで私が考えていることですが、理由をお話しします。

また、中途採用の人は入社後にどう振舞えば良いと思うかもお話しします!

なぜ大企業への中途採用で即戦力になる人は少ないのか?

なぜ大企業への中途採用で即戦力になる人は少ないのか?

一言で言えば、人間環境に慣れるのにはある程度時間がかかるものだからです。

これまでと環境が変わってもすぐに慣れて、バリバリ働けるほど適応能力が高い人(即戦力になる人)はほとんどいません。

それはとてつもなく難しいことなのです。

転職によって変わることはたくさんあります。

例えば以下のようなことです。

●転職先の企業の仕組みを知らない
●人との繋がりが無い
●企業風土が違う
●業務が細分化される
●分野が同じでも前職と同じ業務ではない

それぞれ説明しますね。

転職先の企業の仕組みを知らない

転職前と転職後で企業内の仕組みは異なります。

大企業は社内の仕組みが複雑です。

書類の申請の仕方、設備の予約の仕方、社内資料の探し方、、、、、など会社の仕組みを上手く使うために覚えなければならないことがたくさんあります。

中小企業から転職してきた人はその複雑さにびっくりするでしょうし、転職前も大企業にいた人であっても会社によって仕組みは違うので、結局は新しい仕組みに慣れなければなりません。

人との繋がりが無い

部署の内外それぞれで誰がどういう業務を担当しているか? 分からないことが出てきたときに誰に聞けばいいか? など、1つ1つが分かりません。

また、急に他の人に業務を依頼しなければならなくなった場合に、引き受けて貰えるような人間関係も入社したばかりだとできていません。

人との関係は仕事を通して徐々にできていくものです。

入社してすぐにできるものではありませんので、徐々に作り上げていく必要があります。

企業風土が違う

企業風土の違いも大きいです。

前の会社だとこういう場合こう動けたんだけどなぁ、、、って思うことも多いと思います。

サラリーマンなので上司の意向をくみ取って仕事をしなければならない点はどこの企業でも同じですが、会社の中にいる人間のタイプは異なるでしょうし、仕事への姿勢も異なるでしょう。

私の知人は15年間勤めた保険会社を辞めてクレジットカード会社に転職しましたが、転職先の会社の人に慣れずにすぐに辞めてしまいました。

前にいた会社と人種が違うように感じた、と言っていました。

前の会社に15年間もいれたのだから、そこの環境が合っていたということなのでしょう。

また、他にもベンチャー企業に誘われて見学に行った際に直観的に「そこで働きたい!」と思って一歩踏み出したけど、

実際に入社してみると、周りのガツガツした雰囲気や勤務時間が異常に長いことに耐えられずに1ヶ月で辞めた人も知っています。

一つの会社に長く勤務した末に転職をする場合には、特に企業風土に慣れることができそうか? 注意して転職先を選んだ方が良いでしょう。

業務が細分化される

中小企業から大企業に転職した人が特に驚くところとして、大企業では業務が細分化されているという点があります。

組織が巨大なので、どうしても個々人が担当する仕事の範囲は狭くなります。

営業の人は営業だけですし、技術の人は技術だけしかやりません。

どうしても会社全体のことが見えづらいです。

一方で中小企業だと、様々な業務を掛け持ちしているということもあり得ます。

会社全体のことも大企業よりは分かりやすいでしょう。

規模感の違いによる業務の違いはありますので、慣れないとフラストレーションも溜まりやすいところかも知れません。

分野が同じでも前職と同じ業務ではない

同業界からの転職であったとしても、前の会社と同じ業務を担当することはありません

メーカーであれば、競合他社から転職してきた場合などは、同じ製品を担当することもあります。

しかし、例えそうであっても製品の考え方、構造などは1つ1つ異なりますので、転職先での仕事に慣れるのには時間がかかるのです。

私がメーカーにいたときに、競合他社から即戦力を期待されて入社してきた人がいました。転職後も同じ製品を担当することになりました。

その人は前の会社ではその製品の要素技術(1部分に特化した技術)を担当しておりましたが、転職後は製品全体を広く浅く見る立場を担当することになりました。

これまで一部分しか見ていなかったので全体的な知識もなく、1つ1つ吸収していく必要があったので、結局のところほぼゼロからのスタートとなったのでした。

前職でやってきたこととピッタリと同じ仕事など絶対にあり得ません。

同業界であっても、ほぼゼロからやり直すぐらいの気持ちでやらなければダメです。

中途採用の人は大企業へ転職後にどうす振舞えば良いか?

中途採用の人は大企業へ転職後にどうす振舞えば良いか?

転職後にどう振舞えば良いか? ということについて、私の考えを書いてみます。

以下が大事だと考えます。

●プライドを捨てる
●無理に力を見せようとしない
●新しい会社のやり方を否定しない

プライドを捨てる

「前の会社でこれだけやって来たんだ!」っていうプライドは捨てた方がいいです。

そんなもの新しい環境に移ったばかりでは何の役にも立ちません。

謙虚に新しいことを学ぶようにしましょう。

過去にしんどい経験をしたことがあり、「あの時のあれに耐えたんだから大丈夫だ!」というような気持ちであれば、持っていて良いと思います。

無理に力を見せようとしない

中途採用の人によるあるのが、自分の力を見せようとすることです。

結果、上司の意向に逆らって気まずい空気を作ってしまっている人を何人か見たことがあります。

はっきり言って、上司を言いくるめようとして良いことは絶対にありません。サラリーマンである以上は。

新しい会社のやり方を否定しない

「前の会社ではこうやっていたんですけど・・・」という感じのことは言わない方がいいでしょう。

前の会社のやり方など、新しい会社では何の役にも立ちません

例え、仕組み上前の会社の方が優れているようなことでも、そこは言わない方が良いでしょう。

少人数の会社で個人が頑張ればすぐに仕組みを変えれるようなところであれば別ですが、大企業の仕組みを入社して間もない人が変えることなどできません。

そうなると文句を言うだけになってしまいますので、聞いた方はいい気分はしません。

進言できるチャンスが来たときに言うのは全然良いと思います。

そういう場が来るまで待ちましょう。

まとめ

なぜ、大企業への中途採用で即戦力になる人は少ないのか? 入社後にどう振舞えば良いか? 自分の考えを書いてみました。

転職を考えている方、転職したばかりの方は参考にして頂ければと思います!

大企業への転職を考えている方へ

大企業に転職して即戦力になることは難しいですが、転職後にしっかりと努力すれば必ず必要な人材となることができます。

それを踏まえて大企業への転職を希望される方には、

転職エージェントと口コミサイトへの登録をお勧めしています!

転職エージェントで担当者と話すことによって、自分の市場価値を知ることができますし、情報を提供してもらうこともできます。

また、知りたい会社の情報は口コミサイトを見ると書かれています。

おすすめ転職エージェント

転職エージェントとして有名どころと言えば、まず求人数国内ナンバーワンで、実績・ブランドともに確立されているリクルートエージェントがあります。

リクルートエージェントの特徴は、求人情報の多さです

知名度・評判とも高いため、多くの企業の情報が寄せられています。

キャリアアドバイザ ーと連絡を密にとり、圧倒的な数の求人の中からあなたの希望に合う企業を探してみると良いでしょう!

他にも有名どころとして、Doda エージェントがあります。

転職成功の秘訣は、サイトに公開されない求人にあった。

リクルートと同じく多数の求人情報を有しており、転職者の満足度 No1となっています。

登録している人であれば無料で受けることができるイベントやセミナーも開催されています。

これら転職エージェントのキャリアアドバイザ ーは求職者と向き合いますが、企業への営業は他の担当者が行っている場合が多いです。

企業内部の詳細な情報は、口コミサイトからも得るようにした方が良いでしょう。

口コミサイト

転職会議や OpenWork に登録すれば、自分が知りたい企業の情報の口コミを入手できます。

【転職会議】企業の口コミ・評判・求人が豊富な転職サイト

【Openwork】国内最大規模の就職・転職のための社員口コミサイト

口コミは、以下のような項目について書かれています。


●組織体制・企業文化
●入社理由とギャップ
●働きがい・成長
●女性の働きやすさ
●ワーク・ライフ
●退職検討理由
●強み・弱み・展望
●経営者への提言

今現在その企業の従業員である人、あるいは元々その企業で働いていた人が書き込んだ口コミですので、リアリティに富んだ情報に触れることができます。

※ずっと口コミを見れるようにするためには自分も口コミを書く、提携している転職サイトに登録する、などする必要があります。