日本の企業は長い間、終身雇用が前提となっていました。
しかし、トヨタ自動車の豊田章男社長が「終身雇用を守っていくのは難しい局面に入ってきた」と発言したことは記憶に新しいです。
人を何よりも大切にするトヨタ自動車の社長がこのように発言することは、日本全体の「終身雇用の崩壊」を意味するとかなりのインパクトを残しました。
今後はどのように生きて行けば良いのでしょうか?
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目次
終身雇用が崩壊してなくなるかも知れない、これからの生き方
終身雇用が崩壊すると言っても、一気にそうなるというわけではないと思います。
私が、当時勤めていた大企業の知人に聞いても、「今すぐにどうこうなる」ということはなさそうと言っていました。
ただ、徐々にそういう方向に向かうことは間違いないでしょう。
その前提で、今後はどのように生きて行けば良いのでしょうか?
雇用の流動化が進む
終身雇用が難しいというのは、雇用が流動化している時代だからと言えるでしょう。
時代の変化があまりにも早すぎて、企業が必要としている人材もその都度変わるので、次から次へと新しい人材を入れなければならなくなります。
そうなると、同じ従業員をずっと社内に置いておくわけにもいかなくなります。
新陳代謝が頻繁に起こるような感じで、従業員の入れ替わりは多くなって行くと思われます。
仮に、リーマンショックのような不景気になれば、企業は売上が立たないので余裕が無く新しいこともはじめにくくなります。そうなると、さすがに人材も動かないようになるでしょう。
ただ、そのような例外的な不景気が訪れた場合を除いて、これまでよりも雇用の流動化が進むと思われます。
若い世代が少ない現状
段階の世代が70歳を過ぎ大人数が労働から外れて行ったのに対し、20代の若い層はそれを補うほどの人数はいません。
若い人々には吸収力がありこれからどんどん活躍していくことが期待されます。
そんな期待がかかる年代の人口比率が低いため、人材の奪い合いが起こっているのが現状です。
さらに10代となれば、今の20代よりももっと人口が少ないため、これからますます人材の取り合いが激しくなるのではないでしょうか?
この事実も雇用の流動化に拍車をかけています。
サラリーマンは自社だけではなく自分の市場価値を考える
そんな時代になると、サラリーマンだからと言ってずっと同じ会社にいる価値観に囚われてはいられないでしょう。
いや、むしろずっと同じ会社にいてくれるサラリーマンは、場合によっては企業から重宝されるかも分かりません。
企業が人材流出を抑えたいと考える場合もあるからです。
いずれにせよ企業から見たら、人材は自社の従業員だけではなく、市場にいる他企業の人間も含まれることになります。
ヘッドハンティングもこれまで以上に行われることでしょう。
そういう環境下におかれたら、サラリーマンであっても自社でのみ通じるスキルを持っているだけではダメになるのではないでしょうか?
現状、大企業にいるとその会社の中で通じるスキル以外はなかなか身につきにくいと思います。
しかし、雇用の流動化が進むとそうも言ってられないでしょう。
働く場所は一生同じ場所というわけではなくなるので、そのつもりで自分の市場価値を高める必要が出てくると思われます。
副業は当たり前の時代が来るかも!
雇用の流動化が起こると、サラリーマンはある意味不安定な立場に置かれると言えるでしょう。
そうなると収入源を会社1つにすることにはリスクが伴います。
2018年が副業元年と呼ばれたように、今後ますます副業を行う人が増えていくと予想されます。
リクルートが行った調査によれば、副業が認められている企業の従業員の6割はまだ副業を未経験のようです。
未経験の方々も何かきっかけがあればはじめると思われます。
現状はまだあるのかも分かりませんが、副業禁止の企業はこれからは淘汰されていくのではないでしょうか。
だって、終身雇用が約束できないのに副業やったらダメと言われたら、誰も働きたくなくなりますもんね。
副業をやるのは、サラリーマンに限ったことではないでしょう。
自営業者も一緒です。むしろ、自営業者の方が給料という安定した収入がないため、余計にリスク分散の必要があり副業に意味があるのではないでしょうか。
私自身も副業はやっていますしね。
まとめ
終身雇用の崩壊が本当に来たら、どのように生きて行けばいいか? ということについて書いてみました。
雇用の流動化に備えて、同じ会社の中だけで通じる能力ではなく、自分自身の市場価値を意識することは大事だと考えます。
また、副業を行うことも当たり前になってくると思われます。
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