都会と田舎の仕事の違い、特に人間関係はだいぶ違う

これまで都会で勤めていましたが、今度田舎に戻り、家業をやることになりました。

都会と田舎って、仕事上の違いありますか?

RYO
そうですね、だいぶ違いますね。

私は、大企業で8年間エンジニアをやっていました。

当時は、都会に住んでいました。

そして、大企業を辞めてからは地元に戻り、家業を継ぐことになりました。

私の地元はわりと田舎です。

この記事では、「都会での仕事」と「田舎での仕事」両方の経験から

都会と田舎の仕事の違いについてお話しします。

従業員数人の中小・零細企業でのオフィス仕事を前提としますね。

都会と田舎の仕事の違い、特に人間関係はだいぶ違う

都会と田舎の仕事の違い、特に人間関係はだいぶ違う

都会、田舎と一言で言っても、どの程度のものか?

というのがあるので

●都会は人口200万人くらいの市
●田舎は人口10〜20万人くらいの市

とします。

「都会の中小・零細企業」と「田舎の中小・零細企業」を思い浮かべて下さい。

都会・田舎の零細企業

人間関係の違い

都会と田舎では、人間関係はだいぶ違います。

都会の場合

都会は、他人との距離感が遠くてサバサバしています。

距離感というのは、心理的な距離感のことです。

物理的な距離感は、人口密度が高い都会の方が近いですが、人が多いが故に他人に余り関心が無くなるので、心理的な距離感は遠くなるのです。

職場の人もお客様も、皆セカセカと働いていますし、仕事の仕方もビジネスライクです。

もちろん、職場で他人と仕事上の連携はしっかりと取りますし、お客様にもきっちり対応します。

しかし、どこかマニュアル的なところがあるのです。

職場やお客様と仕事上の飲み会はあっても、プライベートまで付き合うことは少ないです。
(仕事とプライベートを切り離したがる人の割合が高い)

私も都会にいた頃、職場の人とのプライベートの付き合いはほぼありませんでした。

上司も誘ってきませんでしたしね。

まぁ、私の場合は大企業だったので、今回の前提とちょっと違いますけどね。

田舎の場合

田舎は、他人との距離感が近くて密です。

人が少なく、のんびりとした人の割合が高いです。

仕事もあまりセカセカとはやっていません。

仕事でお客様と話すときに、家族のことなどプライベートの話が出てくることも普通にあります。

職場、お客様と仕事だけでなく、プライベートでも付き合うことがあります。

私も、お客様から週末のバーベキューに誘われたりします。

また、何よりもコミュニティが狭いので、良くも悪くも経営者同士で共通の知人が多いのです。

良い噂も悪い噂も、すぐに広まります。

選択肢の数の違い

ビジネス目線で見たときに、都会は選択肢が多く、田舎は選択肢が少ないです。

例えば、オフィス仕事の場合、会社で文房具を買いますよね。

都会の場合、会社のすぐ近くにいくつも文房具店がある場合が多いですが、田舎だと近くに一店舗しかないような場合もざらにあります。

他にも例えば、チラシを作る際の印刷会社も都会だと何社もあるのに、田舎だと一社しか無かったりとか。

都会と田舎だと、サービスの供給量が違うのです。

サービスを探す側は、当然安くて質のいいサービスを選ぼうとしますよね?

相見積もりを取って安い方を選ぼうとしたりするのは、都会でのビジネスの特徴ですね。

田舎はそもそもサービスの供給量が少ないので、相見積もりを取ることも少ないです。

これは多くの業界で言えることですが、都会の方が競争の原理が働いてサービスの質が高い場合が多いと思います。

逆に、田舎だと競争の原理が働きにくいので、サービスの質が高まりにくいと言えます。

また、田舎だとサービスの提供者が少なく、ライバルがいない場合にはさぞ儲かってるんだろうなぁ、

って思うかもしれませんが、そうとも言えません。

サービスの提供量が少ないのは、それだけ需要が無いからでもあるのです。

都会も田舎も、うまく経済原理の中にはまってるんですね。

インターネット需要の違い

インターネット需要の違い

何かのサービスを探す手段として、インターネットを使う人の割合が違います。

都会ではインターネットでサービスを探すのは当たり前です。

平均年齢が若いし、人口が多いからです。

例えば、法律の相談がしたければ、すぐ近くに弁護士いないかな? と検索するでしょう。

一方で田舎の場合、サービスを探すときは紹介によることが多いです。

自分が信頼している人からの紹介を当てにするのです。

ネットで探す人の割合は低いです。

平均年齢が都会よりも高いからです。

先の弁護士の件でも、知人に「誰か弁護士知りませんか?」と聞いて、紹介を受ける人が多いです。

都会ではサービスを提供する側は、必死になってインターネットでの発信をすべきです。

それだけネット検索の需要があるからです。

それに対して田舎の場合は、ネットでの発信は都会ほど意味を持ちません。

それよりも、口コミでサービスの評判が広がることを期待すべきです。

通信手段の違い

オフィス仕事で言えば、仕事上の通信手段は以下のようなものがあります。

・電話
・FAX
・メール
・チャット(Chatwork、Slack)
・Line

都会は、チャットを使う人の割合が増加しており、電話、FAXの使用頻度は年々下がっていると思います。

それに対して田舎は、今でも電話、FAX の使用頻度が高いです。

また、都会の人は田舎の人と比べて、対面でのコミュニケーションを重要視していません

都会の方が田舎よりも平均年齢が低いです。若い世代は不必要に会うことをしない傾向があるのでしょう。

一方で、田舎の人は、顔を突き合わせてのコミュニケーションを重要視します。

おそらく平均年齢が高いことが関係していると思います。

年齢層が上に行くほど、コミュニケーションは直接会って行うものだという意識が強いからです。

給料の違い

都会の方が田舎よりも、会社員の給料は高いです。

それだけ仕事の量が多くて、会社が儲かっている場合も多いのでしょう。

統計を見ても明らかです。

ただ、都会の方が家賃も高いなど生活コストがかかります。

移った人は場所に合ったビジネス感覚を早く身に付けよう

移った人は場所に合ったビジネス感覚を早く身に付けよう

まるで、都会から田舎に移った直後の自分に言い聞かせるような言葉ですが、

移った人は、その場所に合ったビジネス感覚を速く身に付けた方が良いです。

都会のやり方は田舎では通用しませんし、逆もまたしかりです。

都会と田舎では、人口の違い、平均年齢の違いなど様々な違いがあるゆえ、ビジネスのやり方も違うものなのです。

その事実を受け入れましょう!

まとめ

都会と田舎の仕事の違いについてお話ししました。

都会と田舎だと、同じ働くでもここまで違うものか!? と思うくらいの違いあります。

都会から田舎へ、あるいは逆に田舎から都会へと移った人は、その違いに驚くことでしょう。

この記事を1つの参考にして頂ければと思います。