経営者に向かない性格の人とは?【たった1つのポイント】

やっぱり経営者にも向き不向きってあるんですよね?
RYO
はい、あると思います。
向いていない人ってどんな人ですか?
RYO
う~ん、一概には言えないですけど、ここだけは! って思うポイントが1つありますね。

私は家業を営んでいます。

日々、多くの中小・零細企業の経営者(いわゆる町の経営者)と触れ合う機会があります。

そんな自分の経験から、経営者に向いていない人の性格について書かせて頂きます。

経営者に向かない性格の人とは?【たった1つのポイント】

経営者に向かない性格の人とは?【たった1つのポイント】

経営者に向いていない人というのは、一言で言えば

性格が悪い人

です。

そういうお前は性格いいのか? って言われてしまいそうですが。

自分も重々気を付けなければならないと思っておりますので、自分自身への戒めのためにもこの記事を書かせて頂きます。

零細企業の経営者との会話で気付いたこと

自分が実家での仕事をやり始めたばかりの頃に、私よりも年上の経営者 Aさんと話していたときにこんな会話をしました。

Aさん
オレの知人がこの辺で歯医者やってるんだよな。

う~ん、だけどそんなに儲かってないんだろうな。

RYO
え? 何でですか?
Aさん
性格悪いから
RYO
・・・

それだけですか!?

Aさん
そうだよぉ、性格悪いヤツ商売やっちゃぁいかんよ

マジで。

この方は自分で事業を起こして、会社を大きくしてきた人です。

知人が儲かってないと思われる理由を「性格悪いから。」のたった一言で片づけていました。

このときは、決めつけるの早すぎないか? って思っていましたが、あれから年数が経つにつれて、Aさんがおっしゃてたことの意味が分かるようになってきました。

商売上問題のある「性格が悪い人」とはどんな人か?

商売が上手く行くというのは難しいことです。

どうすれば上手く行くか? という問いに対しては、正解は無いように思います。

実力だけではなく運も関係あるからです。

結果を出すのが大変な時代です。

ただ逆に、経営者の性格が悪いとまず間違いなく商売は上手く行かないことだけは言えます。

中小・零細企業だと経営者は世襲でなる人が多いです。

世襲の場合、極論ではありますが、どんな人でも経営者になれてしまいます。

また、何も無い人がゼロから会社を起こして事業をはじめのも、今は昔よりもハードルは低いです(資本金の条件が緩和されているため)。

条件が整えば誰でも経営者になれるので、経営者も玉石混交の状態です。

さて、私が言う「性格が悪い」というのはどういうことか? と言いますと、以下のような感じの人のことです。

●義理人情が全然ない
●人に助けられている、周りが合わせてくれていることに気付かない
●何が敵を作る行動か分かっていない
●演技しない
●自分の考えを押し通そうとする

これを見ると、ほとんどの人がひでぇなぁって思うと思います。

そう思うのは、ご自分が普通の人だからです。

しかし、稀に上記の全てに当てはまる人がいるのです。

商売には必ずお客さんが必要ですが、それではお客さんは付きません。

取引先だって離れてしまいます。

そうなると、商売が上手く行くわけが無いですよね?

1つ1つお話ししたいと思います。

義理人情が全然ない

経営は人対人の仕事なので、経営者の世界では義理人情も大事です。

「面倒臭いけど、前にお世話になった人だから付き合うか」

「前にご飯代出してもらったから、今回は自分が出そう」

こういったこと↑ は社会人であれば、多くの人が感じたことがあると思います。

しかし、中には完全に自分の好き嫌いでしか動かない人もいるのです。

ギブアンドテイクの精神が全く無いと言った方が良いのでしょうか。

経営者は特にそういったことに敏感です。

この人分かってないな、って思われたら人が離れて行きます。

人に助けられている、周りが合わせてくれていることに気付かない

何でも自分の力で成り立っていると思っているのもまずいです。

絶対にそのようなことはありません。

事業をやる以上は、必ず人に助けられているのです。

・顧客
・取引先
・従業員
・家族

など、多くの人に対する感謝の気持ちを忘れてはいけません。

中には、周りが合わせてくれていることに全然気付かない人もいます。

合わせてもらうのが当然だと勘違いしている人です。

私も自分がそうなってしまっていないか? 常に行動を振り返ることを習慣にしたいと思います。

何が敵を作る行動か分かっていない

「これをやってしまったら敵を作ってしまう」行為ってあるじゃないですか?

それが分かっていない人もいるのです。

例えば、ある人は経営者が主な出席者である宴会を取り仕切ることになりました。
(間違って選ばれてしまいました。)

その人は、宴会の会場を全面禁煙にしようとしました。

その宴会に出席する人の中には、煙草を吸う人がたくさんいるのにもかかわらずです。

なぜならその人自身が煙草が嫌いだからです。

煙草のイメージが良くないことは分かります。

しかし、現実的に吸う人がいたら無視できますか?

分煙にしようと思えばできるのだから、全面禁煙にする必要は無いわけですよね。

そんな提案をするから、反感をかい敵を作ってしまいました。
(結局、全面禁煙にはなりませんでしたが。)

自分が嫌だって思っても、煙草を吸う人もいるのだから揉め事の原因になることぐらい分かりますよね。

そういった想像力が働かないのはまずいです。

もう一つ煙草に絡めて言えば、ある人は SNS 上で「煙草を吸う人の咳払いが嫌だ」って堂々と書いていました。

その投稿は当然、煙草を吸う人だって見るわけです。

そうしたら気分がいいものではありませんよね?

自分がやろうとしていることで、誰か不愉快になる人がいないか? 全く考えないのはまずいです。

最低限の想像力は必要です。

演技しない

演技しない

時には演技することも大事です。

・楽しそうにする
・元気そうにする
・興味あるように見せる

例えば、詰まらないことでも、あからさまに態度に出すのは良くありません。

仕事中も飲み会でもそうじゃないですか。

本心があからさまに分かるのは良くない場合があるわけです。

しかし、中にはいるんです。

詰まらないときに本当に詰まらなそうな顔をしてしまう人が。

ある人は、パーティーの際に周りの席に座った人が年配の人ばかりで、全く口を聞こうとしませんでした。

それどころか、つまらないオーラが全開になっているのです。

これではダメだって分かりますよね。

同じ席の人だけではなく、それを傍から見た人まで気分が悪くなってしまいます。

「ここで演技しておいたらいいことありそうだ」

とか

「事なき終えるために合わせておくか」

とか時には打算だって必要なのです。

そんな単純なことも分からないのはまずいですね。

自分の考えを押し通そうとする

自分の意見を頑として譲らないのもダメです。

経営者は、色々な利害関係者と調整しながら仕事しなければならないからです。

自分の主張だけを押し通そうとする人が歓迎されるわけがありません。

引くところは引かなければいけません。

ですが、そうではない人もいるのです。

自分の考えは絶対に正しい、って思うのは、理屈ではなくて感情論ですよね。

他人に譲る気が無いというのは、強い芯を持っているのとは違います。

大企業で経営者になっている人達

今自分が大企業にいた頃改めて振り返ってみると、役員に性格が悪い人はいませんでした。

よくよく考えればそうですよね。

大企業の役員は多くの人の中から選ばれて決まるわけですから、性格が悪い人が候補に残るわけがないのです。

経営者の性格に正解はないが

経営者の性格に正解はないが

どういう性格なら商売がうまく行くか? という問いに対しては正解はありません

物凄くカリスマ性があって部下を率いることに長けている経営者がいれば、商売が上手く行くこともありますが、そうではない場合もあります。

頭脳明晰な経営者、アイデアマンの経営者、どのような長所を持った方がいても、必ず上手く行くということはありません。

経営者は明るくなければならないとか、常にポジティブでなければならない

ということもありません。

明るくない人だっていますし、ネガティブな人だっています。

性格は人それぞれです。

先に書きましたように性格が悪いとほぼ間違いなく商売は上手く行きませんが、そうでなければ、性格はそれほど関係ないと思っています。

おとなしいくても成果を出している人はいますし、逆に賑やかでも成果を出せていない人もいます

自分はこういう性格だから経営者に向いてるいるとか・向いていないということはあまり考えなくて良いと思います。

まとめ

たった1つ、経営者は性格が悪い人だとやっていけません。

人が離れて行くからです。

自分自身も常々気を付けなければいけないと思っております。