フレックスタイム制度には、メリット・デメリット両方あります。
この記事では、フレックスタイム制度のメリット・デメリットについてお話しします。
そういう働き方について知りたい方や、これから社会人になる方などに是非参考にして頂ければと思います。
目次
フレックスタイム制度のメリット・デメリット、大企業での経験から説明
フレックスタイム制度とは
フレックスタイム制度については、以下のような説明がなされています。
フレックスタイム制は、一定の期間についてあらかじめ定めた総労働時間の範囲内で、労働者が日々の始業・終業時刻、労働時間を自ら決めることのできる制度です。労働者は仕事と生活の調和を図りながら効率的に働くことができます。
フレックスタイム制のもとでは、あらかじめ働く時間の総量(総労働時間)を決めた上で、日々の出退勤時刻や働く長さを労働者が自由に決定することができます。
コアタイムとフレキシブルタイムを設けている企業が多いです。
●フレキシブルタイム・・・いつ退社してもよい時間帯
例えば以下のようなイメージです。
*コアタイム、フレキシブルタイムは必ず設けなければならないものではありません。
日々、どのような時間帯で働いていても労働者の自由です。
清算期間(最大3ヶ月)に、所定の労働時間を満たす必要はあります。
さて、私が経験を通して感じたフレックスタイム制度のメリット・デメリットについて、書きます。
フレックスタイム制度のメリット
まず、メリットについて書きます。
時間の融通が利く
最大のメリットは、フレックスタイム制度のそもそもの趣旨である時間の融通が利くことです。
例えば、役所で何か証明書を取る必要がある場合、朝に役所に寄った後に出社することが可能です。
また、夕方に子供の学校のイベントがある場合にも、早く帰ることができます。
寝坊しても大丈夫
朝、万が一寝坊しても大丈夫です。
(起きたら昼だったなんてことになると、さすがにまずいですが。)
私がいた会社は、コアタイムが 10:15 〜 15:15 でした。
一回、大寝坊して 9:55 に目覚めたことがありましたが、起きた瞬間に慌ててタクシーを呼んで行ったら間に合いました。
残業時間の調整ができる
月に与えられた残業時間をオーバーしそうになったときに、減らすことに使えます。
遅く出社して早く退社すれば良いのです。
私がいた会社では、コアタイムのみ勤務するようにすれば、残業時間を4時間減らすことができました。
月末の数日間、よくこのようにして残業時間を減らしていました。
フレックスタイム制度のデメリット
次に、デメリットについて書きます。
自己管理がだらしなくなる
意味もなく出社時間が遅くなりがちです。
私が大企業にいたとき、一時期毎日9:55に出社している時期がありました。
定時が8:40だったのに、ついだらだらして遅くなってしまうのです。
ルールに従っているので問題は無いのですが、何となくだらだらしてしまうのは自己管理ができていない証拠なので良くはありません。
上司と時間が合わなくなることがある
同じ課のメンバーで出社時間が異なると、時間が合わなくてコミュニケーションを取りにくいことがあります。
上司は定時前に出社しているけど、部下はフレックスでコアタイムにギリギリ間に合うように出社するなど。
上司としては、部下にもっとに早く出社してほしいと思っていることもあるわけです。
報連相の時間が無くなってしまうなど、支障がある場合は、部下は上司に合わせた方が良いでしょう。
緊急時に人がいないことがある
緊急時にどうしても必要な人がまだ出社していない、あるいは既に帰ってしまっているということがあります。
まぁ、これはフレックスタイム制度を採用していない場合にもあり得ることですが、フレックスタイム制度だと、よりその可能性が高くなると言えるでしょう。
まとめ
フレックスタイム制度のメリット・デメリットについてお話ししました。
私自身が大企業にいた時代の経験に基づいたものです。
働き方を知りたい方、これから社会人になる方など、是非参考にして頂ければと思います。