配活(ハイカツ)という言葉をご存知でしょうか?
正確には「配属活動」といい
就活で内定をもらった学生が、希望する配属先になるように内定企業にアプローチすること
です。
就活で内定を貰えてもそこからが本当の始まり! と入社後のことを考えて動く意識が高い学生が今の時代にはいるということです。
こちらに詳しいことが書かれていますので参考にして下さい。
目次
就活後の配活(ハイカツ)とは? 希望部署に配属されたの心構えも大事
自分が就活していた時期には、とても考えられないことでした。
当時メーカーで希望通りの配属先に確実に行くためには、
スペック採用という方法(配属先が決まっている少数枠の採用)で入社するしかありませんでした。
今は、時代が変わったものですね。
配活(ハイカツ)の目的は?
目的はやはり、自分がやりがいを感じる仕事に就きたいからということです。
逆にやりたくない仕事には絶対に就きたくないということでしょう。
希望に満ちた学生ならではの発想ですね。
配活(ハイカツ)はどのようにやるのか?
学生が内定企業にどのようにアプローチするのか? ということについて、以下のようなやり方があるようです。
●企業のイベントの手伝いをする
●SNS でアプローチする
それぞれについて思うことを以下に書きますね。
内定者インターンへ参加する
個人的には、希望する配属先での内定者インターンが一番可能性が高いと思います。
わずかな期間とはいえ、実際にそこで働く従業員に自分を見てもらえるからです。
課長や次長などの人事権を持ったマネージャークラスの目に留まれば、入社後に配属される可能性はグッと高まるでしょう。
希望する部署に配属されるという目的達成のためには、人事権がある人の目に留まらなければ意味がありません。
それか、人事権がある人に自分のことをしっかりと伝えてくれる人の下に上手くつけるかどうかです。
「来年この人をうちにほしい」と人事部に進言できるのは、人事権を持った人だけだからです。
そこは覚えておいた方が良いでしょう。
企業のイベントの手伝いをする
企業のイベントが、あるところはあります。
だいぶ昔の話ですが、私が大学院1年生の3月に就活している頃に
某大手IT企業はこれから新人として入社することが決まった人達が、就活生へのガイダンスを担当していました。
今でもこのようなイベントがある会社はあると思います。
そういうイベントの際に、人事部の人と接点ができたら直接希望する配属先をアピールしたり、
あるいは希望する配属先の従業員に会わせてもらうように交渉したりできるでしょう。
SNS でアプローチする
今は、Facebook や Twitter に企業のページやそこで働く従業員のアカウントがあったりします。
そこで繋がりを作って糸口にするのも確かにありだと思います。
ただ、自分自身が実名顔出しの方が良いと思います。
どんな人なのか、第1段階で分かった方が印象が良いことは間違いないからです。
Twitter だと特に実名顔出しの人は少ないので、それだけでも差別化になりますので。
配属先によって会社人生が全然異なることもある
配活をしたい人の気持ちも分かります。
ご察しの通り、配属先によって入社してからの会社人生が全然異なることがあるからです。
私は工学部の大学院卒で大手メーカーに入り、希望通りの部署に配属されました。
ただ、誰もが希望が通るものではありません。
個々人の適正を見て決めるのは会社の方だからです。
自分と同じく理系の大学院卒で入社した同期で、営業部に配属になった人もいました。
理系なので元々エンジニアになりたかったのに営業をやらされることもあるのです。
まぁ、その同期の場合はすぐに気持ちを立て直して頑張ってましたけどね。
ただ、エンジニアになった私とはその後の会社での仕事内容は全く異なるものでした。
私の就職先はメーカーだったので、どこの部署に配属されても、何らかの形でモノづくりに携わることになりましたが
企業によっては配属先次第で、まるで別の会社にいるように全然仕事が異なるところもあるでしょう。
多角化して色んな地域に拠点を持っている会社が該当するのではないでしょうか。
希望部署に配属された後の心構えはもっと大事
さて、配活(ハイカツ)を頑張った甲斐あり希望通りの配属先になった方は、第一歩を上手くやったと言えるでしょう!
それは
希望した配属先に行っても、望まないことはたくさんある
ということです。
その配属先での仕事も楽しい内容のものもあれば、そうでもないこともあります。
また、部署の異動を命じられることだってあります。
部署は動かずとも、部署内での課はわりと頻繁に変わるものなので、ずっと同じところにいれるとは限りません。
そして、何よりも仕事上の人間関係は運の良し悪しがあります。
嫌な同僚や上司だっているものです。
ですので、全てが自分の思い通りに行くなどということはあり得ません。
会社に入ってからはサラリーマンなので、自分の希望は通らないことの方が多いでしょう。
私の場合は、配属された後の自分のキャリア希望はほとんど通りませんでした。
ですので、入社後はサラリーマンである限り、どんな状況でもやっていける柔軟性や忍耐力は必要です。
あまり自分のストライクゾーンを狭めすぎずに、どんな球でも打ち返せるようにならなければなりません。
そその点は覚えておいた方が良いと思います。
配活(ハイカツ)はいつまで続くのか?
今は景気がいいので、就職は売手市場です。
企業はどこも人手不足と言われており、学生に来てほしい状態です。
ですので配活(ハイカツ)にも応じる会社が多いと思います。
ただ、一度景気が悪くなると企業は人が余った状態になり、採用人数を本当に人材が必要な部署だけに絞ります。
そうなると多くの人が行きたがるような花形部署への配属があるか分かりませんし、
あったとしても企業が配活に応えてくれるかは分かりません。
景気が悪い時期は買手市場なので、学生側の要望はあまり聞いてもらえない気がします。
まとめ
最近聞く配活(ハイカツ)について思ったことを書いてみました。
ミスマッチを無くすための良い方法だと思います。
ただ、希望した配属先になっても、その先で望まないこともあるものです。
サラリーマンである限りは、何が来てもやっていけるような柔軟性や忍耐力は絶対に必要です!