大企業での仕事の責任範囲の考え方

大企業は従業員の数が多く、一人で仕事することはまずありません。

必ずどこかの部署のどこかの課に属することになります。

課はだいたい 4〜8 人で構成されるグループで、課のトップは課長です。

さて、大企業に入社したばかりの頃は、仕事の責任範囲がよく分からなくなることがあると思います。

先輩の担当業務なのに自分が文句を言われました w
後輩のミスのせいで自分がぞんざいな扱いを受けています w

このようなこと↑ はよくあると思います。

この記事では、大企業に入ってからの年数が浅い方に向けて大企業での仕事の責任範囲の考え方についてお話しします。

私は、大企業で8年間務めた経験があり、色々なことを経験して来ました。

RYO
ポイントは連帯責任ですね!

大企業での仕事の責任範囲の考え方

大企業での仕事の責任範囲の考え方

まず、大企業では課というチームに自分が所属していることをしっかり認識しましょう。

課長という上司がいて、その下に何人かの部下がいます。

課長は常に部下の仕事の進捗を確認し、指示を出さなければなりません。

最終的には課長が課の全ての仕事の責任を負わなければならないからです。

そのあたりは縦割り組織では常識的なことだから分かると思います。

さて、課の外に出た対外的な場面だと表面上すべてが連帯責任になります。

課の責任は自分の責任なのです。

課の責任は自分の責任

課の中で業務は分担されています。課のメンバーそれぞれの責任範囲は基本的には明確になっています。

課の業務分担

ただ、課の外に一歩出れば、課を代表して出ていることになるので、自分の担当業務以外のことについても色々と希望や文句を言われることがあります。

自分は A なのに、B や C の担当業務についてもとやかく言われることがあるということです。

特に何か課のメンバーが原因となってトラブルが起こっているような場合だと、課の他のメンバーまで悪い目で見られてしまい何かと風当たりが強くなることがありました。

そんなときは、あからさまに「自分は関係ない」というようなことは言わない方が良いです。

周りは既に自分の課に対して不信感を持ってしまっているので、火に油を注ぐようなものです。

自分には直接的に関係がなくて理不尽な感じがしてもぐっど堪えましょう。特に若い人ほどこういう理不尽なことに耐え難いと思いますが、その場では我慢するのが正しい選択です。

言われたことを真摯に受け止めた方が周囲の受けは良くなりますので。

何か文句を言われたら、それをしっかりと持ち帰って上司と担当者に伝えましょう

関係がこじれていても、この先ずっと冷たい扱いを受けるわけでもありません。少しの間耐えればまた元の人間関係に戻って行きます。

部署が移った瞬間に昨日の味方が敵に変わったはなし

部署が移った瞬間に昨日の味方が敵に変わったはなし

さて、私が新人から2年目に入るときに部署を異動しました。

1年間お世話になった上司、先輩から離れて隣の部署に移りました。すぐ隣の部署です。

部署を異動した後も、前の部署の課と一緒に仕事をすることが多かったです。

つまり、最近まで一緒に仕事していた先輩達と今度は違う部署の人間として付き合っていくことになります。

異動してすぐに課長から言われたある1つの業務を行うことになりました。

そして、2日目から何かおかしいことに気付きました。。

ついこの間まで一緒に仕事をしていた先輩達の私に対する当たりが随分強いし冷たいのです。

RYO
つい先週お別れ会でオレを激励してくれた先輩達が何でこんなこと言うんだろう?

と戸惑い悲しくなりました。。

あれ、オレ何か悪いことしたかな? と自分に何か責任があるんじゃないかと考える自分がいました。

そんなこんなで1~2週間ぐらい釈然としない気持ちで過ごしました。

新しい部署の課に移って、日々業務引き継ぎのための説明を受けていました。

そして、課の内外での話しを聞いていくうちに、なぜ周囲の自分に対する態度が冷たいのか分かるようになりました。

要は、課に入った直後に既に炎上している業務を引き継いでしまったのです。

炎上

私が移る前に課の中で責任者が不明確な仕事に何となく対応していた担当者が、元々私がいた部署から依頼されていたサンプルの提供で納期遅れを連発していたのでした。

(私は前の部署にいたときには、そのことを知りませんでした。)

そして、私がその課に入ったと同時に、その炎上した業務を引き継がされたということだったのでした。

いい押しつけ役が来た、って感じだったのかも知れません。。。ってちょっとひど過ぎますよね💢

いつまでも関係が悪化したままではありませんでしたが、後から考えるとすごくイラっとしました。

でも、課の責任というのはこういうことなのです。

自分がやったことではなく、前任者が起こしたトラブルであっても、その責任を自分が負わなきゃならなくなるような理不尽なことはけっこうあるのです。

頭抱える従業員

顧客に対しては会社を代表して向かい合っている意識が必要

さて、課の外では自分が課を代表しているつもりで動くべきと書きましたが、

まだ、社内であれば無責任なことを言っても許されることがあります。

相手のキャラによっては

「僕それ全然絡んでないから分からないんですよ〜、すいません。」

って感じで、逃げれることはあります。

しかし、社外においてはそんなこと絶対に許されません。

課どころか会社を代表している意識が必要です。

会社にいた頃、自動車部品のエンジニアだった私は、ある自動車メーカーで行われる車両試験で使う我々の担当製品のセッティングに行きました。

実験室で準備を終えた私は任務終了につき帰ろうとしていました。

しかし、自動車メーカーの新人の従業員に、なんと他の部署の担当製品のセッティングまでもお願いされたのでした。

え??

って一瞬思いました。

まぁ、普通の人であればちゃんとお願いする相手を選ぶんですが、その人は違ったのです。

新人ということもあり、自社(私がいた会社)の人であれば誰でも対応できると思っていたようです。

会社の担当部署の人に電話して聞きながら、ヒィヒィ言いながら何とか対応しました。

顧客から見れば、自社のことは何でも対応してもらえると思っているところもあります。

こんな時に「私の担当ではありません。」とは言えません。

まとめ

大企業での仕事の責任範囲の考え方についてお話ししました。

課を一歩出れば、課を代表しているという意識は絶対に必要です。

多少理不尽なこともありますが、そういうものだと思って割り切るようにしましょう。

下手に反論したりするよりも、その場では言われたことを真摯に受け止めた方が絶対に得策ですので。