その方が会社に貢献できますし、自分の仕事をより理解できます。
私は大企業(メーカー)で8年間、エンジニアとして勤務した経験があります。
会社に入って間もない頃は目先のことで一杯一杯ですが、何年か経ったらもう1ランク上のことを考えた方が良いです!
今日は、
エンジニアは、原価(コスト)を下げることを意識しましょう!
というはなしをしますね!
目次
メーカーのエンジニアは原価(コスト)を下げることを意識することが大事!
利益と売上・費用の関係、原価(コスト)とは?
まず、「利益」とは儲けのことです。
売上と費用の差額により計算します。
利益 = 売上 − 費用
売上はお金が入ってくるもので、逆に費用はお金が出ていくものです。
売上が大きいほど利益は大きくなり、逆に費用が大きいほど利益は小さくなります。
そして、原価とは費用の一部であり、ざっくり言えば工場で製品を作るのにかかった費用のことです。
原価のことをコストと呼んだりもします。
原価(コスト)が大きいと、当然利益は小さくなります。
どうすると原価(コスト)が発生するのか? 原価を下げるために必要なこと
工場の中で以下のようなことを行うと原価(コスト)が発生します。
・作業に人手をかける
・材料・部品を加工する
・高い設備を買う
・その他現場にお金をかける
材料、部品を使う
製品を作るのに材料、部品は必要です。
材料代、部品代が高いと材料費が高くなり原価は大きくなりますし、使用量が多くても原価は大きくなります。
設計・開発の担当者は、材料・部品を選ぶにあたり安くて機能を満たすものを使うようにしなければなりません。
また、部品点数はできる限り少なくしなければなりません。
作業に人手をかける
工場の作業ラインに人が多いと、それだけ労務費が大きくなり、原価は大きくなります。
労務費というのは、分かりやすく言えば、給料の時間換算で計算されるものです。
時給 1,000円の人が5時間働いたら、5,000円払いますよね。
作業ライン上に工員を多く配置すれば良いというものではありません。
原価が大きくなってしまうからです。
また、工員の作業効率が上がるような仕組みを作らなければなりません。
例えば、部品の検査を担当する工員であれば、1時間にチェックできる部品の数をできる限り多くするようにしなければなりません。
これらは主には製造担当者の仕事ですが、その上流の工程である設計・開発の段階で考えておかなければならないこともあります。
材料・部品を加工する
材料・部品を加工する場合も原価が発生します。
外部に加工を委託する場合は外注費がかかり、内部で工員が行う場合は労務費がかかります。
切削加工、熱処理、表面処理など色々な加工がありますが、設計・開発担当者はできる限りこれらの加工を少なくすることを考える必要があります。
どうしても加工が必要な場合は、加工しやすい形状に設計することも大事です。
製造担当者は、費用がかからない加工方法を考える必要があります。
高い設備を買う
製品を作るのに必要な設備を買うとかかったお金はすぐに全部は費用化されずに、減価償却と言って何年間か時間をかけて費用化して行きます。
購入してしばらくの間は減価償却費が大きいので原価も大きくなりますが、だんだんと減価償却費が小さくなっていき原価も小さくなります。
製造担当者は、設備投資が本当に必要か? よく検討する必要があります。
同じ作業でも設備投資する場合と、人手を使う場合でどちらが安く済むか? 考えなければならないケースは多いでしょう。
その他現場にお金をかける
上記のこと以外でも、例えば設備のメンテナンス代、廃材処理代など現場でお金がかかるようなことがあると、原価が増える方向に行きます。
エンジニアが原価(コスト)のことを学ぶ方法
エンジニアでも簿記を勉強すると、視点が広がります。
最初は簿記3級を勉強し、仕訳や帳簿、貸借対照表、損益計算書という会社の財政状態や経営成績が分かる帳簿書類の見方をひと通り勉強すると良いでしょう。
そして、その一つ先の簿記2級を勉強すれば、メーカーの原価計算の考え方が学べます。
普段のエンジニアの業務だけでは分からない原価のことを知ることによって、原価を下げる意識が一気に高まります。
まとめ
エンジニアでも会社の利益(儲け)のことは知っておいた方が良いです。
特に原価(コスト)がどうすれば発生し、下げるためにはどうすれば良いのか? 理解しておきましょう。
技術にばかり携わっているので、会社が儲かっているかどうか? とか全然分かりません。
エンジニアでも、会社の利益のことって意識した方がいいんですかね?