大企業は会議が多く調整に時間がかかるが、零細企業は意思決定が早い

大企業と零細企業で、仕事の進め方はだいぶ違います。

大企業は規模が大きく、仕事上関わる人が多いので社内での調整業務が多いです。

私も毎日何かしらの打合せに出席してきました。

それに対して零細企業では、それほど社内の調整業務はありません。

社長がほぼ一人で意思決定をするからです。

意思決定にかかる時間

大企業は社内の調整業務だらけ

私はメーカーで製品の開発・設計を担当する技術者でした。

普段の仕事は課内でチームとなり対応していました。

しかし、課内で完結できる仕事はほとんどありません。

1つの製品を作り上げるにも、課内だけではなく

・同じ部署内の他の課
・他部署

など社内での調整が必要になるのです。

政治色が強い部署だと、同じフロアのとなりの課に仕事を頼むだけでも、上を通さなければならなかったりします。

頻繁に打合せをして、今後の実施事項を決めます。

そして打合せの後には、約束事がきっちりと実行されるように議事録を書いてメールで出席者に展開しなければいけませんでした。

同じ部署のとなりの課なんだからそんな堅苦しくやらなくてもいいじゃん、、、って何回思ったことか。

しかし、大企業では物事を形式的に進めなければならないのです。

そういう仕組みの中で立ち回って行かなければなりません。

物事を進めるのにはいくつものステップを踏まなければならないので、時間がかかるものなのです。

零細企業の意思決定は早い

従業員の数人の零細企業は大企業のように社内での調整業務はほとんどありません。

会社としてやるべきことは、社長の一声で決まります。

社長が決めたことをトップダウンで実行するので、大企業のように社内での従業員同士の調整業務はほとんどありません。

全ての業務が社長の目が行き届く範囲で行われているで、調整は社長がやれば済むのです。

非常にシンプルです。

ビル

トップの意思の伝わりやすさ

さて、先に意思決定という言葉を出したので、それについて少し補足的にお話ししたいことがあります。

当たり前ですが大企業にも零細企業にも社長がいますよね。

私は、大企業にいた時は社長を会社の中で見たことがありませんでした

もちろん写真で顔は知ってました。

ですが、一従業員が社長と一緒に仕事をすることなどありません。

社長が何を考えているか? どういう意思を持っているか? を知る機会はありません。

一応、毎年年初に社長の挨拶ということで、全社放送で社長が直接会社の方針を話していました。

経済状況、それを受けて会社がどう進むか、どの事業に力を入れるかなど、色々と経営戦略レベルのことを話しているのですが

聞く方としては、やはりどこか漠然とした印象を受けてしまうです。

少なくとも私はピンと来ないことが多かったです。

どこか遠い世界のはなしを聞いているような気がして、どうしても他人事感を持ってしまっていました。

まぁ、だからこそ大企業が向いてないのでしょうけど。。

でもまぁ、人によって差はありますが、一従業員の立場だと社長の方針がすっきり腹に落ちるものではないのですよね。

ひとえに社長との距離が遠いからそうなるのです。

さて、それに対して零細企業の従業員は社長の生の声を聞くことができます。

日々社長が近くにいますし、どういう思いを持っているかよく分かります。

従業員としてはそこの違いはけっこうあるものです。

社長の方針を直接聞けて、それに沿って仕事をして自分の頑張りが会社の業績にどう反映されているかが分かりやすいです。

社長の声が直接届くと従業員のモチベーションは全然違います。

まとめ

大企業と零細企業、仕事を進める上でのステップはだいぶ違います。

人の数が多いほど、意思決定は遅くなるというのは仕方のないことでしょう。

大企業のその環境は合わない人には本当に合いません。

零細企業は待遇面では大企業に劣るけど、意思決定などで面倒くさい形式的なことは無いです。

ご自身にはどちらが合っているでしょうか?